でも、よく見るとお家の屋根は三角形もあります。車のタイヤは丸、道路標識は丸や三角、いろいろありますね。
なぜ物にはいろいろなかたちがあるのでしょう。そう思ったことはありませんか?
電車やビルのかたちが四角いのは当たり前、そう片づけてしまう前に、ちょっと考えてみませんか。なぜこういうかたちをしているのかなと。
物のかたちにはそれぞれにそうなっている理由があります。理由がわかると、普段見慣れた物でもなんだか違って見えてきますよ。
なぜこれはこのかたちをしているか、これからその理由について主に科学的な面から謎解きをしていきます。
「かたち」の謎、3回目は、四角のかたちをした物の謎です。さあ、身近な物のかたちの謎を明らかにしていきましょう。
四角形の謎 テレビの画面はなぜ四角いの?
テレビの画面を大きく拡大して見ると、たくさんの色の点が光ったり消えたりしています。この光る色の点を「画素」といいます。この色の点が何百万とあつまって、テレビの画面に人の顔やきれいな景色を映し出しています。
スマホやタブレットも、原理はテレビ画面と同じです。
テレビ画面のきれいさは、タテとヨコの光る色の点の数(画素数)で決まります。「4Kテレビ」という言葉を聞いたことがありませんか。画面がとてもきれいだといわれていますね。
4Kテレビがきれいなのは色の点が多いからです。
このたくさんの色の点は、タテとヨコにまっすぐきれいに並んでいるので、テレビ画面は四角形になります。
みなさんが校庭に整列したときと同じです。みなさんがきれいに整列したところを上から見れば大きな四角形になっています。
テレビ局は四角いきれいな画面をつくって放送しています。
ですから、それを受信するテレビのほうも、色の点がタテヨコにきれいな四角にならんでいたほうが、画面をきれいに映すことができるのです。
人の目は左右に付いているから
でも、丸い画面や三角形の画面のスマホは、まだ見かけませんね。
テレビに限らずいろんな画面が四角いのには、もっと違う理由がありそうな気がしませんか。
人の目の視野は丸いといわれます。でも、人の目は常に上下左右に動いて物を見ています。そうすると、私たちの見ている世界は、端のほうはボンヤリしている横長のだ円形の窓から見える世界です。
地デジのテレビ画面や映画のスクリーンなどは、この横長だ円形の中に収まるかたちをしています。
なぜ横長かというと、人の目は左右についているので、横に広く動かしやすいからです。
そのだ円形の景色の中でも、私たちがハッキリと意識して見ているのは、中央付近の視界の中に収まっている物です。
いつもそうやって、物を見ている私たちにとっては、四角い画面の中に情報が収まっているほうが見やすいのです。
四角形の謎のこたえ 人の目には四角い画面のほうが見やすいから!
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga