あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月10日」(1999年)。
根源的破滅招来体の母星が発見され、先制攻撃が行われることになる。しかし、我夢は怪獣たちが根源的破滅招来体とは直接は無関係な宇宙生物であることを推測。我夢は作戦の中止を求めるが……。
根源的破滅招来体の母星への攻撃準備が始まる
アルケミー・スターズの議長であるダニエル・マクフィーは、まだ見ぬ宇宙の友人と出会うためにワームホールの研究をしていた。それを知っていた我夢は、これまでの研究を兵器に転用したことに疑問を持つ。また、彼は地球を守るためには有効な手段とはいえ、どんな敵であろうと無差別に絶滅させていいものなのかと悩んでいた。すると、チーム・クロウの稲城美穂リーダーが、「あまりにも単純で、今まで誰にも話せなかった」とずっと疑問に思っていたことを我夢に尋ねる。それは、宇宙怪獣はなぜ暴れるのかというものだった。地球怪獣が暴れるのには、住処を荒らされたなどの理由がある。しかし、宇宙からやってきた宇宙怪獣が暴れる理由が稲城リーダーにはわからないのだ。
それを聞いた我夢はハッとし、古代生物学者である浅野未来に相談にいく。そこで、宇宙怪獣は自分の住処から根源的破滅招来体によって無理やり地球に送られたことで、身を守るために暴れていたことが判明する。さらに、M91は宇宙怪獣が住んでいる、根源的破滅招来体とは直接は無関係の星だと推察された。怪獣そのものは、根源的破滅招来体ではなかったのだ。