あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月14日」(2005年)。
ウルトラマンネクサスに変身する千樹 憐を監視する黒ずくめの男に気づいた野々宮瑞生が、男を取り押さえようとするも逃げられてしまう。男が落とした謎のデータチップを孤門と瑞生が確認すると、そこには憐のデータと見られる謎の数列と「ラファエルはまだか?」という文章が記録されていた。謎の多い憐と交流を深める孤門と瑞生。しかし、孤門は頭のどこかで、この時間は長くは続かないのだと感じていたのだった。
憐と吉良沢 優は友人だった
その後、再び孤門は憐に会いにいく。憐が隠している秘密を、いつか明かしてしてくれるよう語りかける孤門だったが、その際に憐がアカデミーで海洋学者を目指していたことを口走ってしまう。なぜ、そのことを知っているのか孤門に問う憐。しかし、すぐに憐は「優に聞いたのだろう」と納得した。憐と優は、同じアカデミーに通っていた友人だったのだ。そして、優も憐と同じ遺伝子操作をされて生まれた「プロメテの子」だった。
二人がアカデミーで暮らしていたある日、それまであまり関わりのなかった優に、憐は声をかけた。憐は、プロメテの子としての自由のない生活に苦しんでいる優を気にかけていたのだ。その後、深夜に憐が優の部屋を訪れ施設を抜け出して海にいこうと誘う。優はすぐに見つかって海には辿り着けないと諭すが、憐は「それは、いくつもある未来のひとつ」だと言って、施設を抜け出したのだった。