3児のママスタイリスト提案「子連れキャンプを成功させる5つの掟」おすすめアイテムから設営のコツまで

スタイリスト・田沼トモミのブログ 「つぎはぎ家族のパッチワークな毎日」8

スタイリスト:田沼 トモミ

④キャンプは汚れて当たり前! オシャレはがんばらず、汚れてもいい「派手カラー」で

そして、スタイリストを生業としている私が言うのも、なのですが「オシャレ」を頑張りすぎない!

キャンプは野外。そう野外は絶っっ対、汚れるんですよね。公園遊びのそれとは比じゃない。土やら炭やらで汚れてベタベタになるし、焚き火やBBQの煙で臭くなるし、自分は汚れないぜと思ってても土まみれの子どもを抱っこしたら、一瞬で真っ黒に……。それぞれ、着替えが必要になるので「兄弟リンク」「家族リンク」などのリンクコーデは諦めています。

では何を着れば……? というところですが、私はタウンユースで使えるアウトドアウェアとは距離を置いて、毎度汚れてもOKなものを着ています笑! 先日は穴の空いたTシャツを着て、最後はその服をウエス(汚れを拭き取る布)にして土で汚れたペグを拭いて利用しました笑! 「THE・エコ」ですね〜!

また、「汚れが目立たないように」と、黒い服を着ると蚊が寄ってきやすいので蚊の出る季節は要注意です! もう1つ黒は暗闇にも溶けやすいので、なるべく目立つカラーの服を着させて、子どもの存在を目視できるようにします。キャンプ場のカラーに馴染まないよう、対照的な派手色カラーのウェアがおすすめです!

余談ですが、先日のキャンプのときに、インターナショナルスクールのキッズたちがサマーキャンプで来ていたのですが、全員カラフルな色のTシャツを着ていたのが印象的でした。もしかしたらそんな決まりがあったのかもしれません。

⑤親子ともども無理のないスタイルで

山あいのキャンプ場が多いので、雨が降ったり予期せぬアクシデントはつきもの! 子どもが小さいうちはデイキャンプでもありですし、無理してテント泊にする必要もないかなと思います。

長女キャンプデビューは常設のキャンピングトレーラーでの宿泊で、ほぼレンタルでした。

無理のないスタイルで、普段味わえない非日常生活を楽しむだけでも十分です。一緒に設営したり洗い場に行ったり、火おこしをしたり……普段体験しない行動は子どもにとって、遊びの一つとして十分楽しめます。
普段味わえない非日常生活を楽しむだけでも十分。一緒に設営したり洗い場に行ったり、火おこしをしたり……普段体験しない行動は子どもにとって、遊びの一つとして十分楽しめちゃうはず。
今となっては設営のお手伝いもしてくれる1号! 頼もしい限りです
メスティンでおままごとしたりシャボン玉や雨水を楽しむ2号は遊びを見つけるのがとっても上手
0歳連れキャンプはのんびりペースで。存分にハイハイできる芝生をチョイス
我が家はまだ小さい子どもがいるので、夫と手分けをして各自のペースで遊ばせています。場内で完結できるアクティビティがあれば移動も少なくラク! もうすぐ3歳になる次女もそこそこ体力ついてきたので、次は登山口に隣接されたキャンプ場に滞在して、数時間程度の軽いハイクを楽しみたいと思います。

キャンプを始めたころは、キャンプ雑誌やらオシャレキャンパーのSNSやサイトなどを参考にしてグッズ選びやキャンプ飯を模索していました。そんな私に、ハンガリー人の夫は「僕はそんなにキャンプにお金をかけたくない」と一言。どうやら欧米ではキャンプはあくまでも「寝床」という認識のようで…。

欧米では「ハイキングや海水浴、スキーや釣りなど……アクティビティ」が第一の目的であり、キャンプの設営やごはんなどは副次的なようで、そこが日本のキャンプとの違いのようでした。

なんでもカタチから入る自分にとっては「え、つまんない……」って初めは思ったのですが、確かに。快適さやオシャレさをキャンプに求めすぎてしまうと、準備もグッズも過ごし方も頑張りすぎちゃいますよね。

夫のその一言以降は、私もだんだん必要最低限のグッズにシフトし「自然の中に身を置いて不便さを楽しむ」この感覚を楽しむスタイルに変化しました。野外での不便な生活を知ることで、普段の快適生活のありがたさも感じられるのも、また新たな発見です!

キャンプサイトにこだわらず、その先で遊びを楽しむ……そんなキャンプスタイルを田沼家なりに確立していきたいと思います。(もちろん、ゆるく笑!)
そして何よりも、キャンプ先でのご当地ビールは当分辞められそうにない、田沼なのでした。

それでは、また!

スタイリスト・田沼トモミのブログ「つぎはぎ家族のパッチワークな毎日」

47 件
たぬま ともみ

田沼 トモミ

スタイリスト時々ライター

エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは2児の母。離婚→ひとり親を経てハンガリー人の夫と多様な家族“パッチワークファミリー”を展開中。22年秋に第3子を出産予定。 Instagram blog

エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは2児の母。離婚→ひとり親を経てハンガリー人の夫と多様な家族“パッチワークファミリー”を展開中。22年秋に第3子を出産予定。 Instagram blog