6巻目でやっと100万部突破!「あらしのよるに」ヒットまでの苦労の8年と、20年ぶりの新作を語る【作者対談】

OMO7旭川 by 星野リゾート スペシャルトークショー 後編 (3/4) 1ページ目に戻る

──2巻、3巻と続いていくわけですが、あべさんとしてはどういう思いで取り組まれていましたか?

あべ:
毎回、「おっ、きた!」という感じで楽しんでやっていましたよ。ある日、東京で山手線に乗ったら『あらしのよるに』の中吊り広告が出ていてびっくりしました。野口さんは、売ることを考えるプロデューサーでもありますね。

野口:
「図書館でうちの子が何回も借りるのでついに買いました」とか、「私、これで人形劇やっているんです」という人の声が聞こえてくるようになり、読者が確実に増えている手応えを感じていました。で、いろいろやってみようかなと。

きむら:
野口さんと会っていると「なんでこんないい本が売れないんだ」という話を永遠とされるんです。「いや、書いたの、ぼくなんですけど」って言いたくなるんだけどね(笑)。

いろいろな方面の方に本を送ったり、宮本亜門さんの講演に行って終演後に本を渡したり──後日、抜かりなく本の帯を書いてもらって──まあ、常に隙なく目配せをして、そういう努力の結果が一気に100万部にいったということでしょう。編集が野口さんでなかったらベストセラーになっていなかったかもしれない。

──あべさんがきむらさんの文の内容に意見したり、きむらさんが絵に対して意見したりとか、相互間のやり取りはあったんですか?

あべ:
一切ないと思う。お互い任せています。

きむら:
1度だけあったな。「ふたつの影がひとつになってのびていた」という表現のところで、絵がひとつになっていなかったから、描き直してもらいました。過去にそれだけですね。

あべさんの絵を見ていて「こうきたか、こんなふうに描けたらいいな、羨ましい」という気持ちになります。羨ましいを通り越して、毎回期待と楽しみですね。僕は美大を出ていて自分で描けなくもないけど、ここはプロに頼んでよかったと思う。

大型版あらしのよるにシリーズ②『あるはれたひに』より

20年ぶりの新シリーズ始動「世界中の人に読んでほしい」
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