思春期の子どもの「精巣・金玉・睾丸」はセルフチェックが重要! 泌尿器科医がわかりやすく解説

泌尿器科医・岡田百合香先生に聞く、「精巣(金玉)」トラブル #3 ~思春期編~

泌尿器科医:岡田 百合香

おたふく風邪のウイルスで精巣(金玉)がダメージを受ける!?

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ワクチン接種の普及によって割と珍しい疾患にはなっているものの、知識として知ってほしいのが「ムンプス精巣炎」という疾患です。ムンプスというのは流行性耳下腺炎、いわゆるおたふく風邪のこと。

「1993年以降にワクチンが任意接種になったももの、思春期以降のムンプス罹患は、約30%の割合で精巣炎も併発すると言われています」(岡田先生)

ムンプス精巣炎の症状は、急な発熱と、強い精巣の痛み。炎症は片方だけの精巣に起きる場合もあれば、両側の精巣に起きる場合もあります。

「炎症により、精子の数が少なくなったり、動きが悪くなる『造精機能障害』を引き起こすことがあります。

両側に炎症を起こした場合には、精巣が萎縮して無精子症を引き起こすことも。ただし、多くは自然に治癒していくケースが多く、現在は生殖補助医療の進歩もあるので、過剰に心配する必要はありません。

ワクチンが未接種だったり、これまでおたふく風邪に罹ってない男性は、こういう疾患があることを頭に入れておきましょう。おたふく風邪に罹患した後、精巣に炎症が起こればすぐに相談してください」
(岡田先生)

細菌感染からの炎症「精巣上体炎」

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