4つ星ホテル内の一室や台湾式など「産後ケア施設」がよりバラエティー豊かに!

話題の「産後ケア施設」特集第2弾 #3 ~注目&ニューオープン・関東編~

『産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜』(神奈川県横浜市)

関西で人気の『産前産後ケアホテル ぶどうの木』が、2023年11月末、横浜にオープン! 

利用は産前及び、出産直後から4ヵ月未満までのママと赤ちゃんが対象。しかし、こちらではお部屋にママと赤ちゃんだけでなく、家族が無料で宿泊可能。

助産師が24時間常駐しているため、赤ちゃんのお世話やケアに関するサービスが受けられるうえ、産前産後のママのメンタル面の支援も24時間伴走型でサポートしてくれます。

スタジオデラックスダブルのお部屋には、家族で寝られるクイーンサイズのベッドが。壁には、横浜らしい船の絵が描かれています。  写真提供:産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜
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食事は、産前産後のケアを得意とする栄養・調理のエキスパートが監修。1日3食+おやつ+夜食の1日5食を、産前は出産への体力づくりに、産後は身体の回復や母乳のために、必要な栄養を取り入れた食事を提供してくれます。

ちなみに、保温性のあるお弁当箱で提供されるので、自分が食べたいタイミングで味わえるのも嬉しいポイント。オプションでアロマトリートメントやマッサージを受けることもできますよ。

24時間体制で赤ちゃんをケアするベビールーム。ママがお疲れのとき、エステやマッサージを受ける際などに預けることができます。  写真提供:産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜

7階には屋外テラスに面し、明るく開放的な空間のゲストラウンジも。24時間、好きな時間に併設のキッチンを利用することができます。また、施設内では、赤ちゃんの肌着・ベビー服、紙おむつ、おしり拭きから、ママの母乳パットや授乳クッションなどまで、貸出アイテムが充実。

もちろん、お部屋にはバスタオルやシャンプーなどのアメニティグッズも揃っているので、身軽でチェックインできるのも魅力です。

好きな時間に利用ができるゲストラウンジ。パパはもちろん、訪ねてきてくれた家族と一緒に、フリーのコーヒーなどを味わうこともできます。  写真提供:産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜

『産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜』
住所:神奈川県横浜市中区日本大通5‐2 シタディーンハーバーフロント横浜内
サービス内容:助産師24時間常駐、24時間の赤ちゃん預かり、授乳指導、おっぱいのケア、足湯、アロマオイルトリートメント、骨盤パーソナルケアなど。※有料サービスも含む。
宿泊費:リトリートプラン65,000円 (3泊4日)
※家族1名+上のお子さん1名まで同料金で宿泊可。ただし、添い寝に限る。他の種類の部屋と複数のプランもあり。

『産前産後ケア施設 ママペルシュ』(東京都杉並区) 

『産前産後ケア施設 ママペルシュ』は、2023年2月にオープンした、デイケア(日帰り)型の産前産後ケア施設です。デイケア型の理由は、ママが滞在中にゆっくり過ごし、心身を休めることを大切にしている一方で、自宅で赤ちゃんと一緒に普段の生活を送ることも大切だと考えているから。

建物はワンルームマンションとして建てられているため、すべて独立した完全個室なので、周りに気を遣うことなく、プライバシーが守られた状況で休むことができます。

柔らかな光と風が入るお部屋には、ベビーベッド完備で、赤ちゃんとふたりでゆったり過ごせます。  写真提供:産前産後ケア施設 ママペルシュ

また、長年、産後ケアに取り組む助産師が常駐。さらに保育士などの専門スタッフもいるので、ケアサポートも充実しています。

「ママと赤ちゃんのとまり木(ペルシュ)でありたいと、この施設を開所しました」と、施設代表・小俣陽子さん。

プランは産後6ヵ月未満のママと、赤ちゃんが利用できる6時間滞在型のプラン2種のほか、産後約1年までのママと赤ちゃんが利用できる育児相談や沐浴指導、乳房マッサージなどの60分のケアメニューも充実。さらに、ママの体の回復と授乳にマストな栄養満点な食事とおやつの提供もありますよ。

ママは赤ちゃんと一緒に個室でケアサービスを受けられます。ただし、ママがゆっくり寝たいという場合は赤ちゃんをスタッフルームでお預かり。  写真提供:産前産後ケア施設 ママペルシュ

施設から徒歩30秒以内には、こちらの施設の運営元が手がける乳幼児の一時預かりや親子で集える施設『NPO法人 すぎなみ子育てひろば シュシュ』と、東京都認可保育園『樹保育園』があります。

ママの産後の心身が回復し、赤ちゃんの育児が順調にできるようになった次のステップでも、継続してサポートしてもらえる環境が近くにあることも魅力です。

栄養満点な昼食は品数の豊富さもポイントです。メニューはきのこと切り干し大根のマリネや和風ピクルス、旬の野菜の味噌汁、雑穀ごはんなど。  写真提供:産前産後ケア施設 ママペルシュ

『産前産後ケア施設 ママペルシュ』
住所:東京都杉並区上荻3‐22‐12 ドミトリー上荻
TEL:03‐5303‐7299
サービス内容:助産師常駐、赤ちゃん預かり、沐浴指導、乳房マッサージ、骨盤ケア、健康・育児などの相談、ママの入浴など。※有料サービスも含む。
利用費:6時間滞在型(10:00~16:00)花プラン 23,000円  ※他の種類のプランもあり。

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24時間の赤ちゃん預かりから授乳・沐浴指導まで、赤ちゃんに関わるお世話全般はもちろん、ママの心身を回復させるさまざまなサービスが揃う最近の産後ケア施設。


どの施設もプロのスタッフが、「産前から産後まで頑張り続けている自分へのご褒美に!」「家事を忘れて、赤ちゃんや家族との時間をリラックスして過ごしたい」「赤ちゃんのお世話方法を学びたい」など、ママたちの思いに全力で応えてくれます。

料金は決して安いわけではないものの、人生の一大イベントである「出産」を経たタイミングだからこそ、思い切って利用してみてはいかがでしょうか。きっと、産後ケア施設での時間が、その後親子のみならず、家族関係も良いものにしてくれることでしょう。

次回4回目では、人気の産後ケア施設・関西編をお届けします。

取材・文/濱田恵理

産後ケア施設の連載は全4回。
1回目を読む(シオリーヌさんインタビュー前編)
2回目を読む(シオリーヌさんインタビュー後編)
4回目を読む(関西の産後施設5選)

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