話すのが苦手なら、どうする? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「和顔愛語」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(20)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【和顔愛語】
(わげんあいご)

直訳:
やさしい笑顔とやさしいことば

メッセージ:
人はニコニコしている人が好き

お布施(ふせ)ということばは、いまは「お坊さんに支払うお金」という意味でつかわれることが多いですが、もともとは
「自分が持っているものを人にあげる」
という仏教の修行のひとつです。

このとき、人にあげるのはお金やモノだけではありません。

和顔愛語は
「和顔悦色施(わげんえつじきせ)」

「言辞施(ごんじせ)」
のふたつが組み合わさったことばです。

仏教の「無財の七施」とは?

仏教では、たとえ財産をなにも持っていなくてもできる
「無財(むざい)の七施(しちせ)」
というものがあり、和顔悦色施と言辞施はそのうちのふたつです。

残りの5つは
「眼施(げんせ)」:やさしい眼差し
「心施(しんせ)」:相手への思いやり
「身施(しんせ)」:手助け
「房舎施(ぼうしゃせ)」:家でもてなす、泊めてあげる
「床座施(しょうざせ)」:席や場所をゆずる

となっています。

笑顔には人が集まってくる

自分から話しかけることや、おしゃべりが得意ではない人もいるでしょう。

そんな人は、とにかくニコニコと笑顔でいることを心がけてみてください。

人はみんな、怒った顔の人や悪口ばかりいう人より、笑顔の人が好きです。

周りの人をイヤな気持ちにさせないことも、大切な思いやりのひとつです。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

★同時発売★
『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...