「サボりたいなあ」と思ったときは? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

「人はパンだけで生きるものではない」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(12)

作家:佐藤 優

イラスト:力石ありか

※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。

【人はパンだけで生きるものではない】

聖書:
試(こころ)みる者が近づいてイエスに言った。
「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
イエスはお答えになった。
「『人はパンだけで生きるものではなく神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる』と書いてある。」

メッセージ:
「サボりたいな」と思ったときこそがんばる

イエスが荒野(こうや)で40日間の断食(だんじき:神さまのために食事をしないこと)をしていたときです。

悪魔があらわれて、
「おまえが神の子ならば、石をパンにできるはずだ」
と、イエスを試しました。

ずっと飲まず食わずだったイエスは、当然パンが食べたかったはずです。

でも、もしも奇跡の力でパンを出して食べたら、断食をやめることになります。

そこで、イエスが返したのがこのことばでした。

このことばの意味を読み解くヒント

このことばの意味を理解するヒントは、『旧約聖書』の「出エジプト記」にあります。

この物語には、エジプトで差別を受けていたユダヤ民族たちがカナン(神さまとの約束の地)に向かう途中、神さまからマナという食べものをもらい、命を救われた話があります。

イエスは
「神さまを心から信じていれば、必要なものは与えてくれる。だから空腹など目先の欲に負けて進行を捨ててはいけない」
といいたかったのです。

パンはなにを意味している?

断食を「勉強」、パンを「サボること」に置き換えると、わかりやすいかもしれません

がんばっているときにやってくる誘惑に勝てるかどうかが、大きな分かれ道になるのです。

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

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さとう まさる

佐藤 優

Sato Masaru
作家・元外務省主任分析官

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に...