カンタンなほうとむずかしいほう、どっちを選ぶ? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

「狭い門から入りなさい」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(11)

作家:佐藤 優

イラスト:力石ありか

※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。

【狭(せま)い門から入りなさい】

聖書:
狭い門から入りなさい。
滅(ほろ)びに至る門は大きく、その道も広い。そして、そこから入る者は多い。
命に通じる門は狭く、その道も細い。そして、それを見いだす者は少ない。

メッセージ:
苦労は成長するためのチャンス

このことばは「狭き門」といういい方で、いろいろな場面でつかわれます。

たとえば
「東京大学は狭き門だ」
というように、有名大学や大企業に入るむずかしさを表すためにつかわれることが多いです。

このことばは、もともとはどういう意味?

しかし、このことばのもともとの意味は、入試や就職のむずかしさとは関係がありません。

キリスト教には「召命」という考え方があります。

これはあるとき、ある場所で、神さまが特定の人をよび出すことを意味しています。

このとき、神さまの召命にしたがえば、苦労をするかもしれませんが、あなたは救いの道を歩めます。

ところが、神さまのよび出しに応じなければ、そのまま滅びの道を選ぶことになります。

神さまのよび出しに応じると……

「狭い門から入る」とは、神さまのよび出しに応じて、苦労が多い道を歩むことを表しているのです。

苦労は、人を成長させます。

もしもあなたの前に大きい門(楽な道)と狭い門(むずかしい道)のふたつがあらわれたら、狭い門を選びましょう。

そのほうが最終的には幸せになれると、イエスは語っているのです。

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

★同時発売★
『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

さとう まさる

佐藤 優

Sato Masaru
作家・元外務省主任分析官

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に...