「ほめられたい!」はよくない? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

「宝は、天に積みなさい」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(12)

作家:佐藤 優

イラスト:力石ありか

※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。

【宝は、天に積みなさい】

聖書:
あなたがたは地上に宝を積んではならない。そこでは、虫が食って損なったり、盗人(ぬすびと)が忍(しの)び込んで盗み出したりする。
宝は、天に積みなさい。そこでは、虫が食って損なうこともなく、盗人が忍び込んで盗み出すこともない。

メッセージ:
人にほめてもらうことを期待しない

このことばに登場する「宝」は、お金や高価なものではなく、「イエスの教えにしたがった、よい行動」のことです。

「地上に宝を積む」は、
「ほかの人からほめてもらうことを期待して、よい行動をする」
ことを意味しています。

ほめられることを期待してはいけないワケ

なぜ、人からほめてもらうことを期待してはいけないのか。

それは、人の評価はコロコロ変わるからです。

このことを聖書では「虫が食う」とか「盗み出される」という書き方で表現しています。

たとえば、本をたくさん読んで、ある先生からほめられても、別の先生から「本ばかり読んでないで、外で運動しなさい」と怒られるかもしれないということです。

人にほめられるかは大事じゃない

「天に宝を積む」とは、神さまにほめてもらえるかどうかだけを考えなさい、ということです。

神さまの評価は、人間のようにコロコロ変わらないからです。

私たちはほめてもらえるとうれしくなります。

だから、つい人にほめてもらえるかどうかばかり考えて、そのように行動しがちです。

でも、「そればかり気にしてはいけませんよ」と、このことばは教えてくれるのです。

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

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さとう まさる

佐藤 優

Sato Masaru
作家・元外務省主任分析官

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に...