ママの「ひとり時間」 約95%が必要と回答! 家族にもたらす「好影響」の理由とは

独身時代から変化したママたちの「ひとり時間」の感覚に共感必至

写真:アフロ

今回のコクリコラボのテーマは「ママのひとり時間」。これから3回にわたって、ママたちに実施したアンケート調査の結果や、集まったエピソードをお伝えします。

1回目の本記事では、ママのひとり時間の実態と、ママたちが教えてくれた「ひとり時間を持ってよかったこと」の数々をみなさんにご紹介します。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年3月26日~4月8日インターネット上で実施。有効回答数は122件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

ほとんどのママが欲している「ひとり時間」の実態

コクリコラボアンケート

「ママのひとり時間が欲しいと思いますか?」という問いに、半数を超える53.0%のママが「とても欲しい」と回答。「たまには欲しい」と答えたママと合わせて、なんと約95%のママがひとり時間を欲しいと思っているということがわかりました。

コクリコラボアンケート

つづく質問「現在、ひとり時間が確保できていると感じますか?」には、「十分確保できている/やや確保できている」と回答したママが60.7%。「あまり確保できていない/まったく確保できていない」の29.9%を上回りました。

コクリコラボアンケート

ひとり時間でやりたいことが「できている/ややできている」と回答したママは47.0%。前問でひとり時間を「十分確保できている/やや確保できている」と回答したママの数と比較すると少なくはなりましたが、やりたいことができているママはたくさんいるようです。

これらの実態調査の結果から、ほとんどのママがひとり時間を必要としていること、そして、きちんとひとり時間を確保できているママも多いことがわかりました。

一方で、「ひとり時間は確保できているものの、やりたいことはできていない」というママが一定数いることも読み取れました。

家庭をもった今、独身のときとはひとり時間の感覚が違ってきたなと感じています。独身のときは、自分の洋服を選んだり、夜飲みに行ったりと、自分の好きなことをするのが理想のひとり時間の過ごし方でした。

しかし、今はそのような過ごし方はなかなか叶わず、頭の中の主役は常に子ども。ひとり時間で子どもの洋服や、幼稚園で必要なものを買いに行く……といった過ごし方をすることが多くなりました


同じテーマで開催したコクリコラボの座談会でこう話してくれたのは、未就学児2人のママであるKさん。座談会のファシリテーターを担当したエニママのスタッフ(3児のママ)も「私も、ひとり時間ができても自分のことではなく、片づけなどの家事をしてしまう」と自身の体験談をシェアし、共感し合っていました。

ママたちの「ひとり時間を持つことのよさ」エピソード集

ここからは、ママたちから集まった「ひとり時間を持ってよかったこと」についてのエピソードをご紹介します。

・おはようからおやすみまでずーっと一緒でトイレでさえゆっくりさせてもらえないので、静かな空間に一人でいるだけでリフレッシュになります。

このママのように、「リフレッシュできる」と回答してくれたママがたくさんいました。並んで、「気持ちが穏やかになる」「落ち着く」「心が満たされる」という回答もたくさん集まりました。

・趣味に時間を割けて、ストレスも軽減できる気がする。

・家でイライラすることもあまりなく、ストレス解消に繫がってます。ひとり時間を作ることで親子の会話のレパートリーも増えています。


ひとり時間を持つことでストレスが解消できる、という回答も。

・イライラ、メソメソなどの感情を抑えやすくなった。

・気持ちに余裕がうまれるので、家族にも優しくできる。


・子どもと離れて自分の好きなことをしたり、逆に何もせずのんびりすることで、ストレス発散ができ、育児にイライラしなくなる。

ひとり時間にストレスを発散することで、イライラ・ガミガミ・メソメソといったマイナスの感情が減り、家族にもやさしくできる好循環がうまれるようですね。

・短くても子どもたちと離れて一人で過ごす時間があるだけで、その帰り道には「子どもたちに会いたいな~」と思っている自分に気づける。

ひとり時間でリフレッシュすると、新たな気持ちで子どもに向き合えるという回答もありました。

座談会では、小学4年生と5歳のきょうだいのママであるIさんが、

子どもが大きくなってきたのもあり、子どもが生まれて以来の一人旅に行ったのですが、帰ってきたときにすごく子どもがかわいいなぁと思いました。家族と暮らしていたなぁ、と、当たり前のことの幸せさに気づけてとてもよかったと思っています

このように話してくれました。「すごく子どもがかわいいなぁと思った」とお話ししてくれたときの優しい表情がとても印象的で、ママが充実したひとり時間を過ごす大切さが身にしみました。

・自分のセルフケアをできること。好きなことをできる時間がストレスを軽減するのにも必要だと感じています。

・自分のケアができること。通院が楽。


コクリコラボの過去記事「パパ・ママに聞いた 子連れで公共の場を利用した際の「困った」「心温まる」エピソード集」でもエピソードをご紹介したように、子どもがいると自分の通院もままならないのがママ業のリアル……。ひとり時間を、通院やセルフケアにあてているという回答も複数寄せられました。

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パパ・ママに聞いた 子連れで公共の場を利用した際の「困った」「心温まる」エピソード集

ママたちがひとり時間を持つと家族にもよい影響がある

今回ご報告したアンケート結果から、ママたちはひとり時間を必要としており、実際にひとり時間を確保できているママも多いことがわかりました。

一方で、ひとり時間を確保できてはいるものの、その時間を自分自身がやりたいことには使えていないママが一定数いる、というリアルな実情も判明しました。加えて、ひとり時間ができても、つい子どもや家族のために使ってしまう……というママの声も聞けました。

後半にご紹介したエピソードからわかるように、ひとり時間でリフレッシュして心に余裕を取り戻したママは、家族にも大らかに優しく接することができるようです。ママがひとり時間を持つことの必要性や好影響が、もっと周囲に認識されたらよいのに……と、ひとり時間を十分確保できないママもまだまだいる現状に課題を感じました。

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