
増える「連休明け不登校」 親の5人に1人が「不登校離職」の驚きの実態 「3つのポイント」で対応を解説
2025.05.12
【1】安心できる居場所を家庭内につくる
お子さんが学校へ行けなくなったら、まずやるべきことは、家のなかを安心できる場所として確保することです。
「どうして行かないんだ」「甘えているんじゃないか」といった言葉は、お子さんを追い詰めます。
また、親御さんとしては原因を取り除いてあげようと「学校へ行きたくない理由はなんなの?」「どうしたら行けるようになる?」と質問することも、同様にお子さんを追い詰めてしまいます。
お子さんは苦しいことがあって学校から離れざるを得なかったのです。その理由も、ほとんどのお子さんは言葉でうまく説明できません。
大人だって、何かから離れるとき、たとえば離婚や退職の理由を言葉にするのは難しいものです。お子さんも同じです。
まずは「ゆっくり休んでも大丈夫」というメッセージを、親御さんが言葉と態度で伝え続けることが大切です。
【2】第三者のサポートを検討する
くり返しになりますが、ほとんどのお子さんは不登校の理由をうまく説明できません。また、生活をともにする親御さんだからこそ、徐々に変化した異変に気がつきにくいこともあります。
お子さんの不登校や行きしぶりは、お子さんからのSOSです。そのSOSを親御さんだけで受け止めようとせず、スクールカウンセラーや地域の相談機関、医療機関など、専門家を交えて、どんなSOSなのかを検討することはとても大切です。
専門機関への相談時間が取りづらい場合は、介護休暇の取得なども検討してみてください。
お勤めの会社の就業規則によりますが、介護休暇は、ご自身の両親だけでなくお子さんの介護にも使用できます。
法令では、対象家族1人につき通算93日まで取得可能で、分割での取得も認められています。
最初は3週間ほど取得し「専門機関からの情報収集期間」に充てるのがいいでしょう。
【3】「学校へ行かせよう」と焦らない
親御さんとしては「早く学校に戻ってほしい」という気持ちはよくわかります。しかし、無理に学校に行かせようとすることは逆効果になるでしょう。
今は心のエネルギーを充電する時期なのです。自分のペースで成長し、大学や大手企業に勤めた方も、職人さんやアスリートになった方も見てきました。
焦らず、お子さんの力を信じて、温かく見守ることが大切です。
親が知るべき「子どもの本音」
以上が、親御さんや周囲の大人が大切にすべき3つの対応です。
一方で、お子さんはどんなふうに思っているのでしょうか。