パパの読み聞かせはこれといっしょに! 「パパが出てくる絵本」とは?

【 絵本でお悩み解決!?】 テーマ06「パパが子どもと読むのにいい絵本」

げんき編集部

研究テーマ06「パパ絵本」
:パパにもいろんなパパがいるとはいえ、やっぱりお仕事で忙しいイメージはありますね。在宅ワークが増えてきたとはいえ、頑張って働いている姿は、子どもにはなかなか見てもらえないですし……。

D:それなら、働いているパパのことを想像するきっかけになる、いい絵本があるよ。『おとうさん』。ページをめくってごらん。

「いってきます」から「ただいま」まで。働く姿を追いかける絵本『おとうさん』

作:秋山とも子 瑞雲舎
:パパの一日を、緻密な絵を眺めながら疑似体験できちゃう! 探し絵にもなっていて楽しいです。子どもに「パパはどんなお仕事しているの?」って聞かれたら、嬉しいだろうなあ。

D:いろんな働き方があるけれど、まず、働いていることそのものが、子どもにとっては憧れで格好いいと思うんだ。たとえそれが、「わるもの」の仕事でも……。

ゆらぐ価値観、だからこそ伝わる愛情の底深さ…『パパのしごとはわるものです』

作:板橋雅弘 絵:吉田尚令 岩崎書店
:うわあ! 憧れていたパパのお仕事が悪者役だったら……。価値観がぐらぐらしちゃいますね。でもだからこそ、読むと親子でいろんなことを考えられそうです。

D:こういうパパを持ったら、子どもはたくましく育つだろうねえ。
:はい。……ポン子もパパに会いたくなってきました!

D:パパだってそうだよ。お仕事頑張って、会いたくて会いたくて、家族のもとに帰ってくる。そんなパパと一緒に読みたいのが『おとうさん おかえり』。

ささやかな夜にめくりたい、『おとうさん おかえり』

文:マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵:スティーヴン・サヴェッジ 訳:さくまゆみこ ブロンズ新社
:さかなのおとうさん、てんとうむしのおとうさん、それから……。いろんなおとうさんがいるけれど、みんな、帰ってくる。それってとても安心できる、かけがえのないことですね。たとえお休みの日にだらけていても、ちょっとは広い心で許せるかも。

D:いやでも、あんまりぐうたらは気をつけないとだよ。この『おんぶは こりごり』を読んでごらん。

パパは子どもじゃありません! 育たないパパに読み聞かせたい『おんぶは こりごり』

作:アンソニー・ブラウン 訳:藤本朝巳 平凡社
:……なんだこのパパ……ママ超大変……。読んでいたら涙出てきました。パパって格好いいところもある。でも、働いていたら、家でなんにもしなくていいってわけじゃあない! ぜひママとパパで一緒に読んでほしい!

D:家族みんなでお互いを思いやることが、大事。愛情の気持ち、普段言葉にするのが照れくさかったら、絵本で伝えるというのもいいかも。ほら、こんなふうにね。

キミのことが、宇宙で一番愛おしい…『ねつでやすんでいるキミへ』

作:しりあがり寿 岩崎書店
:子どもへの愛おしさが、あふれていますね。やわらかな水彩と、語りかける言葉にじーんときてしまいます。

D:疲れているとき、忙しいとき、パパやママだって、子どもに優しくできないときもある。それは当たり前のこと。そんなときにこの絵本を思い出すと、家族みんなが、お互いを想いながら、少しだけゆるまるかもしれないよ。
:そうですね。……今回絵本を通してたくさんのパパ、そしてそこに関わる子どもやママに出会いました。どの関係も唯一無二で、だからこそとっても素敵! きっとパパとお子さんで楽しめる絵本が見つかるはず!

D:読みながら、それぞれの親子で素敵な関係を築けますように。
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げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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