
4歳の子が考えるのは、いったいどんな推理なのか。これもまた、この時代にしか出せない答えなのだ。『あな』(谷川 俊太郎・作 和田 誠・絵 福音館書店)に入って、何を思う。この絵本を通してもまた、彼らなりの哲学をのぞいてみたくなる。
格別な味わい方
ある日、彼らに転機が訪れる。きっかけとなったのは、少女の一言。「この宝物をどうするの?」 さて困ったのは、三人組。どう使うかなんて、考えたこともなかったのですから! これは良い話なのか、悪い話なのか。子どもたちは物語に振り回されながらも夢中になっていく。
で、案の定。おおかみは、どれだけ追いかけても、一匹のぶたもつかまえられない。「かわいそう」……思う間もなく登場するのは、「ぶたのたね」「たわわになったぶたの実」「ぞうのマラソン」!? もてあます感情の、さらにその上をいくバカバカしさ。こんなユーモア絵本に出会えたなら、子どもたちは幸せだ。
次回も引き続き4歳のお話。お楽しみに!

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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磯崎 園子
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。 絵本ナビhttps://www.ehonnavi.net/
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。 絵本ナビhttps://www.ehonnavi.net/