成長が楽しみな子という感じがしませんか?
「子どものいたずらは大目に見たほうがいいの?」(1歳・男の子)
やりたい気持ちや好奇心が泉のようにわいてくる年齢
自分で操作してみたいという欲求の表れなのです。
これを「いたずら」と呼んで悪いことのように思うのは、それをされると困る大人から見た解釈だといえるでしょう。
たしかに、引き出しの中のものを出してしまうとか、パパやママが大事にしているものをさわるとか、食べもので遊ぶなど、目にあまることをします。
でも、これって誰かを困らせたくてやっているのではなく、いろんなものへの探究心からなんです。
「いたずら」にはどう対応していけばいいの?
でも、危険なことや、されると困ることもあります。
基本的にこの時期は、
★危険につながることや、すごく困ることは、それができないように予防しておくことが欠かせません。
そのうえで、もし子どもが想定外の行動をしたときには、
★「それは○○だから、ママは困るのよ」「○○すると嬉しいな」などと、困る理由をわかりやすく説明し、望ましい方向へ導いていくようにしていく。
★危険なことに対しては、たとえば、「これを引っぱると上のものが落ちてきて危ない」などと、可能なら実演も交えて、毅然とわかりやすく教える。
ただ、できればそれで終わりにするのではなく、
★その好奇心を満たしてあげられる、かわりになる遊びの場を作ってあげたいもの。
たとえば、コップの水をこぼして遊ぶときは、おふろタイムに楽しませる、壁に落書きするときは、大きな紙を用意するなどして、遊びとして満足させてあげるのです。
子どもは、いろいろなことに興味をもち、操作しながら学習していきます。
ママパパは目が離せなくて大変ですが、叱りつけてやめさせるのはほどほどに。
安全な環境を準備して、そのなかで、今、芽生えている好奇心を十分に発揮させてあげられたら最高ですね。
文/宇野智子 写真/Adobe Stock
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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渡辺 弥生
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。