子連れの買い物がスムーズにいかない! 発達心理学者が解決策を提案

こんなときどうする?子育てQ&A#24「子連れでの買い物がスムーズにいかなくてストレスになります」

教育学博士:渡辺 弥生

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子連れでの買い物は大変ですよね。ママとしては、買い物をテキパキすませて帰れたらどんなに楽かと思いたくなる気持ちはよくわかります。

では、子どもの気持ちはどうなのでしょう? 店に連れていかれ、そこに魅力的なものがいっぱいあれば欲しくなります。

もっと店内を探索したくなって、カートに乗りたくない気持ちになるのは、とくに1~3歳では当然のことです。つまり、これは親と子の立場の違いでおこること。子どもが悪いわけでも、ママが間違っているわけでもないのです。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「息子連れでの買い物が、毎回大変です。カートにはじっと乗ってないし、抱っこも重くなって限界。だからといって毎日宅配も気がすすまないし、買い物がストレスです」(3歳・男の子)

子連れでの買い物はどうしたらいい? 写真/Adobe Stock

買い物は、子どもの学習の場でもあります

実は、買い物には子どもにとって勉強になる要素がいっぱいあります。

いろいろな食材や日用品、面白い絵や文字への関心を育てるほか、働く人を見る機会になり、社会学習ができる場でもあるのです。

まず、これらのことを知って、では、どうすればいいのか? ということになりますね。

まだ「約束」という言葉の理解も、ガマンをすることもできない年齢です。無防備なまま買い物へいけば、最悪、親子の店内バトルになる可能性は大なのです。

それを防ぐには、どうなると最悪な状況になるのか考え、前もって覚悟して、対策をたてておくことが必要です。

「買い物でユウウツなのが、子どもが『あれ、買って~』と激しく暴れること。どういい聞かせたらいいのでしょう?」(2歳半・男の子)

子どもの「買ってほしい」にどう対応するべき? 写真/Adobe Stock

対策は大きく2つ。あれこれ織り交ぜて

◆子連れでの買い物を極力避ける 

1.ネットスーパーの利用
2.生協などの宅配の利用
3.休日や夜間、パパに子どもをみてもらっている間に買い物をする

ストレスを避けるには、この時期だけの応急手段と割り切って対策することも必要かもしれませんね。


◆子連れでいくときは覚悟と準備を

1.レジで並ぶ時間を短縮するためにも、混雑している時間帯を避ける

2.空腹だと欲しいものが増えるので、お腹を満たしてから出かける

3.1個だけは買ってあげることにし、ママが選んだものから選択させる

4.食材についてや今日のメニューのことなどを語りかけながら、買い物に参加している気分にさせる

これらを参考に、あれこれ織り交ぜて試してみるといいと思います。

「うちの子、お店に入ると、なんでも手に取りたがり、買う予定がないものまで購入してしまうことがよくあります。うまく気をそらせる方法ってない?」(3歳・女の子)

うまく気をそらせる方法は?​ 写真/Adobe Stock

ママの対応を受けながら学んでいく子どもたち

子どもは、教えられなければ何歳になっても覚えられないことが多いのです。

買い物にしても、「ダメダメありき」ではなく、「1個だけね。約束ね」「これおいしそうだから1個買おうね。あとはダメよ」などと話せば、今はわからなくても、ルールやガマンを覚える機会になります。

買い物は子どもの学習の場でもあると考えて対応していけるといいですね。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...