思春期の反抗の特徴は「無視」や「不機嫌」
半数以上は強く反抗したという厳しい現実。我が子が思春期の反抗期を迎えたとき、どのような態度や言動で向かってくるのかがとても気になりますよね。リアルなママ友には聞きづらい、反抗期の実態をお伝えします。
◆反抗パターン①無視
まず寄せられたのが、中間反抗期(6~9歳)の子の反抗期でも多く見られた「無視」です。
・長男が小6だったころ、親からの声かけに反応しない、無視をする、弟にあたる。(40代/中1、小4男の子のママ)
親の声かけそのものに反応しないという声がありました。
・小学校高学年~中1くらい。親が何を言っても怒ったり、不貞腐れたりしていました。(40代/中2、高2女の子のママ)
完全に無視をするわけではなく「不貞腐れる」という態度を挙げてくれたママもいました。建設的な会話にならないので、親は困り果ててしまいます。
・上の子は小学生までは親子関係もよく素直にお手伝いもしてくれていましたが、中学生になり部活も始まって日々が疲れて帰ってくるので、お手伝いはすっかりなくなりました。小さなことをお願いしても反抗や無視したりすることも増えるようになりました。(後略)(40代/大学3年、1年の女の子のママ)
素直だった子が小さなお願いにも反抗してくるのはショックですよね。中学に入り、外の世界で精一杯頑張っているからこそ、家庭では気を張らずに過ごしている証拠なのかもしれません。
・(前略)次女は、小さいころからずっと手のかからない、とにかく楽をさせてもらった感じでしたが、15歳になってから急に典型的な思春期女子という感じで、親の言うことに返事をしない、無視する、何回同じことを言われても答えない、といった感じです。(40代/高3、中3女の子のママ)
育てやすかった子どもほど、突然の態度の変化には驚き、戸惑ってしまうものです。こちらのママによると、長女さんは2歳ころから手がかかり苦労されたそうなので、次女さんの変わりように特に戸惑ってしまったかもしれません。
・高校からひどくなり、口をきかないし、何を聞いてもうざいと言われました。(50代/18歳女の子のママ)
「うざい」の一言で会話が終わってしまうと、親としてはどう接していいのか途方に暮れそうです。
◆反抗パターン②不機嫌、反抗的な態度
・小5ぐらいから親の意見は先に否定から入り、自分の意見が通らないと怒ることが多々。(40代/中1女の子、小1男の子のママ)
親の意見はまず否定……。自分なりのこだわりや主張が芽生え、大人へと一歩ずつ近づこうとしている過渡期なのかもしれません。
・14歳前後の中学で環境が変わり、かつ定期テストなど「負荷」がかかるタイミングで、反抗というか今までにない「生意気」ととらえられるような口ごたえや、態度を取ることが増えました。携帯電話の使い方や、勉強に関することでの反抗が多かったですが、「やろうと思っていた」タイミングでのこちらの声掛けに対して「反抗」することが多かった気がします。(40代/中3、小5の女の子、小2男の子のママ)
中学入学を機に反抗が増えたと感じるママが多いのは、子ども自身の環境が大きく変化したことも影響しているのでしょう。定期テストや携帯電話など、小学生のときのように親に干渉されたくないと感じるのは、自立心の表れです。
・「かわいいね」というと嫌がる、怒る。写真を撮るのを嫌がる、怒る。(40代/中1女の子、小4、小1男の子のママ)
親から見ればいつまでもかわいい存在ですが、子どもなりに「子ども扱いされたくない」という背伸びをしたい時期なのでしょう。寂しい反面、順調に成長している証拠です。
◆反抗パターン③当たり散らす
周囲に当たり散らす、やつあたりがあったというエピソードも多く寄せられました。
・長女が中学生のころは、機嫌が悪いことが多く(学校で嫌なことがあったり、ホルモンバランスが崩れていたり)、私との会話の中で冷ややかな返答や、もういい!とキレたりしていました。当時は、家族の中で私だけに反抗していました。(50代/23歳男の子、18歳、15歳女の子のママ)
・女の子ですが、常に生理前のイライラのような状態で親に接してきます。特に理由はなくても、家族や兄弟がうるさくしていたり、早く帰りたかったり、やりたいことをする時間がなかったり……ささいなことで怒って、バン!と扉を閉めて自分の部屋にこもります。(40代/14歳、12歳、8歳女の子のママ)
思春期はホルモンバランスが崩れがち。本心では当たり散らしたくないと思っていても、自分でもコントロールできない感情の波に苦しんでいる可能性もあります。部屋にこもり家族と適切な距離をとるのは、乗り切るのに最善の方法のようです。
・定期テスト前に勉強スイッチが入らず、注意すると「今からやろうと思ってた」
「やる気がなくなった」「みんなだってやっていない」とあることないことを言い、当たり散らす。(40代/中2女の子、小3男の子のママ)
・長子が5年生ごろに勉強を促す声かけで伝えても、返事が今までと違って無視したり、大声で返事したりすることが出てきた。基本的には次の朝はリセットしている様子だったが……ある時ビリビリに切ってあるノートを発見した……私自身が悲しい気持ちになった。(40代/高2、中2、小5男の子のママ)
思春期は中学受験や高校受験などの時期に重なることが多いのでしょう。多くのママから「勉強関連が地雷だった」という声が寄せられました。時期的なものだとわかってはいても、ビリビリに切られたノートを発見したママの気持ちを想像すると心が痛みます。
・例えば寝坊してしまったときや、自分の思うとおりにならなかったときに、人に当たる。(40代/中1男の子、小4女の子のママ)
焦りや不安をうまく言葉にできず、つい身近な存在にぶつけてしまう。まだまだ子どもなんですよね。半分大人のように振る舞う思春期の子どものやつあたり、さらっとかわせるようになりたいですが、難しいですね。
先輩ママからエール! 思春期の子どものトリセツ
アンケートにはこれから思春期を迎える子を持つママに向けて、実際に反抗期を体験した先輩ママからのエールが寄せられました。実体験から導き出された、思春期の子どもの取扱説明書をご紹介しますので、ぜひ近い将来の参考にしてください。
◆強い口調で言い返してきたとき
思春期は親が想像していなかったような強い口調で反抗してくることがあります。そんなときはどう対処すればよいでしょうか。
・強い言葉が飛んでくるときもありますが、自分が批判されたとか、子どもを正さなくてはと思うのではなく、「ああ、反抗してるな」「成長してるな」と俯瞰して捉え、受け流すようにしています。(40代/中1女の子、小4、小1男の子のママ)
俯瞰して受け流すという声が寄せられました。子どもから強い言葉が返ってくると、ついその言葉の意味を深く考えてしまいますが、実際はただ反抗したくて言っている場合も少なくありません。
・売り言葉に買い言葉はNG。そっと離れて冷静になるのを待つのがいい。(30代/小6、小3男の子のママ)
同じ空間にいるとお互いにどうしても自分の意見を言いたくなってしまい、いい結果を生みません。物理的な距離、そして少し時間をとることで親も子も冷静になれます。
・つい、大きな声で言い合いのようになってしまいがちですが、ある時「ごめんね。ママ、全然できないね、上手くやりたくてもできないんだ。◯◯ちゃんに迷惑かけてばかりだね。◯◯ちゃんの言葉にも傷ついちゃってママ弱いよね。」としんみりと伝えたら、長女がしまった!という顔になり、それ以降刺々しい態度はなくなりました。ママは万能ではないし、何でも屋でもないという素直な心情を伝えられたのがよかったかな、と思います。(50代/23歳男の子、18歳、15歳女の子のママ)
親も一人の人間で、決して無敵でも完璧でもありません。人として傷つくことを素直に伝えることで、子ども自身が「しまった!」という顔になり気づいたという素晴らしい事例です。たまにはママが女優になり、ひと芝居打つのも手でしょう。
◆勉強やテスト前の親子喧嘩を防ぐには
前章の「反抗されるシーン」で多く寄せられたのが勉強に関することで反抗されたという場面です。
・勉強の予定はあらかじめ立てておき決められたルーティンでこなすようにすることでお互いに言い合わなくて良くなった。そのための話し合いの場をもった。(40代/中2女の子、小3男の子のママ)
「もうやったの?」「これは大丈夫?」と言った声掛けで地雷を踏まないために、あらかじめルールを明文化して共有しておくワザです。仕組み化することで、子どももママも感情を挟まずに済むので、とても有効なトリセツだと感じます。
・勉強のやり方に関しては、塾の先生を通して指導していただきました。(40代/高1女の子、中1男の子のママ)
思春期の子どもにとって、親の言葉は「小言=反抗したい」となりますが、意外と塾の先生や親戚などの第三者の声は素直に聞けるもの。積極的に外部に頼りましょう。
◆理不尽なやつあたりに対するトリセツ
思春期の反抗の事例として、やつあたりを挙げたママも多くいました。やつあたりに対する対策は、ママを集めた座談会でも話題にあがり、盛り上がりました。
我が家は、兄が思春期になり、3歳下の弟がイライラのはけ口になっているのが気になります。パパが単身赴任でいないからか、ママである私に対する反抗は少なく、外部での刺激や人間関係などに晒されたもやもやを弟にぶつけているという構図です。弟が私にSOSを出したときに、長男の中で私と弟が仲間みたいになってしまって、「自分のことは誰もわかってくれない」「僕なんて生まれてこないほうが良かったよね」という自暴自棄な言葉が出てきたりすることもあります。(中1、小4の男の子のママ)
こちらのママに対応を聞いたところ、
例えば弟を褒めたときに「どうせ俺は……」と勝手に比較されたと感じることがあるようなので、「ママはきょうだいを比較していないよ」ときちんと言葉で伝え続けています。どこでスイッチが入るかわからないので、日によって親が態度を変えないことや「おはよ~!」と言って手をタッチするような軽いふれあいも心掛けています。(同)
という言葉が返ってきました。思春期の大きいお子さんだとつい「今更言わなくてもわかっているだろう」と思ってしまいますが、それでも言葉にして伝え続けることが大切なんですね。
反抗期は「親子のコミュニケーションの形が変わるサイン」
子どもが思春期の反抗期を迎えると、親はどこに子どもの地雷があるのか顔色をうかがったり、イライラしたり、理不尽な言葉に涙したり、と毎日出口のないトンネルの中にいるような気持ちになるかもしれません。
しかし、今回寄せられた経験者のママが教えてくれたのは、反抗期は決して親子の対立を深めるものではなく、「コミュニケーションの形が変わるサイン」であるということです。
子どもが強い口調で言い返したり、無視したりするのは、自立して大人になるためにもがいている証拠。子育ての最終段階、仕上げの時期として避けては通れない成長痛なのかもしれません。うまく距離をとったり、ときには第三者に頼ったりすることで、自然と大人同士のコミュニケーションがとれる関係性になれるといいですね。皆さんは思春期のお子さんとどのような関わり方を心掛けていますか?
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
【関連書籍】
「こんな居場所がほしい」と小中学生から絶大な共感を集めている、大人気の児童文学シリーズ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。



































コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )