思春期の恋愛 子どもはオープンに語り、親は応援がスタンダード?
一般的に「思春期の子ども」といえば、反抗期のど真ん中。親とはあまり話さなくなるイメージがあるのではないでしょうか。
多くの方が想像するとおり、コクリコラボの調査でも「わが子の激しい反抗」に悩むママたちの声が多数寄せられていました。そんな状況のなかで、どんなふうに親子で恋愛の会話が繰り広げられているのでしょうか。
アンケートでは「思春期の子どもの恋愛を親としてどう見ているか」を聞きました。すると経験談が次々と寄せられました。
・手を繫いだとかそういう話を嬉しそうに話してくるのでかわいいなぁと思いながら聞いてます。(40代/中1女の子、小4男の子のママ)
・ほほえましい。自分たちから日常会話と同じように話してくるから、聞いていて楽しい。(40代/小5、小2の男の子のママ)
いまどきの子は、親にも日常会話のように恋愛の話をするのですね。「かわいいなぁ」「ほほえましい」とやさしく見守ってくれるママだからこそ、気軽に話せるのでしょう。
・恋愛でうまくいけば一緒に喜ぶし、うまくいかなかったときも一緒に泣きました。一緒にスイーツを食べて傷をいやしました(笑)。いい思い出です。(40代/大学3年、1年の女の子のママ)
こちらは実際に子どもの恋愛に寄り添った経験者の声。失恋したら一緒に泣いてスイーツを食べてくれるママ、ひとことで言って「最高!」です。
・好きな人はいないけど、周りで付き合っている子はいるので自分も告白されたい、付き合いたいと言っている。(40代/中2女の子、小3男の子のママ)
お子さんから恋愛への憧れや周りの子の様子を話してくれるのですね。これから好きな人ができたり、恋愛関係に発展しても親子で話しやすい下地ができているので会話が弾みそうです。
・今のところ恋愛などの関わりは、息子にはなさそうだけど、いずれ通る道なので今からいろいろ話してみたい。息子や娘と恋愛事情を話せる日が楽しみ。そしてそういった繊細な話をできる親子関係をしっかり築いていきたい。(30代/小5男の子、小1、5歳女の子のママ)
まだ具体的な話がないというママたちからも「聞く体制だけはバッチリ!」という心強い声が多く寄せられました。
「恋愛を話せる親子」の秘密とは?
親子でここまでオープンに話し、恋愛事情を把握している実態の裏には何が隠されているのでしょうか。調査を進めると、ママがふだんから心掛けているコミュニケーション術や親子関係への意識の高さによるものだとわかってきました。
・親に隠し事せずなんでも話してくれてありがたいと思います。自分は相談できる大人が周りにいなかったので。(30代/高3、小1の男の子、高2女の子のママ)
・自分の時とは違い、親のことを相談相手としてみていると思う。(40代/中1男の子、小4女の子のママ)
・自分は恥ずかしくて話すことは全くなかったから、子どもたちとは恋愛の話もできると嬉しい。(30代/小5男の子、小1、5歳女の子のママ)
ママ自身が思春期だったころと比べて、「わが子はよく話をしてくれる」と感じているママの声が多く寄せられました。もちろん時代の変化もあるとは思いますが、その背景には自身の経験を踏まえ、子どもと気軽に話せる環境を整えてあげているのだろうと推察します。
・自分は恋愛に関しては親と共有していなかったので、いろいろ一人で悩んだりもしましたが、娘には恋愛はママを味方につけたほうが何かといいことがたくさんあるよと言ってあります。(40代/大学3年、1年の女の子のママ)
「恋愛はママを味方につけたほうがいい」とはっきり宣言したママもいました。娘さんにとって最強の応援団ですね。
お子さんと恋愛の話をするときに気を付けたほうがいいことを教えてくれたママもいました。
・男の子の親は特に、突っ込んで聞かないことが大事かなと思っている。知っていても黙っておく。恋愛話をするなら、まず親から昔の失敗を話したりして、「こんなことしてない? 大丈夫?」というような、一般質問のような感じで聞いていくのがいいかなと思う。(40代/高1の子のママ)
ママ自身の失敗を話したり、一般的な質問に落とし込んだり、という工夫をしているのですね! すぐにマネできるコミュニケーション術です。
・息子自身は自分のこともお友達のこともまったく言わない。ママ友や周りのお友達から「好きな子」「告白」「付き合う」というワードが出てきだしたが、茶化されるのが嫌いなタイプなので、こちらからは聞かないようにしている。(40代/小6、小3男の子のママ)
お子さんの性格を見きわめて会話を進めることも大切なポイントです。周囲に惑わされず、その子らしさを尊重する姿勢が親子の信頼感を高め、結果として自然と話してくれる関係になるのでしょう。
子どもの恋愛 親としては心配な点も…
思春期の子どもの恋愛は、ほほえましい一方、親としては心配な点も出てきます。
・好きー!の気持ちがとにかく先立つので(恋は盲目)、親は落ち着いて様子をよく見て、暴走しそうなときは止める役割をしようと思っています。特に中学生は、女の子も男の子も恋愛するとキスしてみたい!など身体的な興味も出てくるので注意してみています。(40代/14歳、12歳、8歳女の子のママ)
恋愛にのめりこみすぎて周りが見えなくなることや、性的な興味に関して特に心配なのですね。親として冷静な立場で見守ることが必要です。
・お互いが同じ温度で歩み寄れるのが理想的なのですが、昨今でもストーカーの事件などもあり、追いかけすぎもダメだし、じらしすぎもダメだし、歩み寄りをどう伝えていけば良いかなと不安があったりします。サラっと本で「参考にしてみるといいんじゃない?」と、小学生向けの人間関係トラブルブックみたいな本を渡してみたりしており、歩み寄るのが大事ということを学んでほしいなと思っています。(小6、小4の女の子のママ)
座談会に参加したママからも、恋愛への温度感に不安があるという話が寄せられました。思春期は恋愛に限らず、人間関係を学ぶ時期でもあります。本を渡してさりげなくサポートするママの姿が素敵です。
思春期の恋愛において「性教育」は切っても切り離せない問題です。
・年齢関係なく、性教育の話や中学生以上からは避妊の話もしてました。恋愛に関しては第三者からみた意見を客観的に話してました。(30代/高3、小1の男の子、高2女の子のママ)
・男の子ということもあり、恋愛の話は全く母親にはしないので心配している。ボランティアのママ曰く、クラスで「セックス」「妊娠」など耳にすることもあるようなので、誤った知識を持ってほしくない。思春期の子どもが読む性教育の本を誰でもさわれる本棚に置いている。(40代/中1、小4の子のママ)
予期せぬ妊娠なども他人事ではなくなる「思春期」の恋愛。親としてきちんと避妊の話をすることも必要になってきます。反抗期で親の話を素直に聞けない日も多いかもしれませんが、直接であれ間接であれ伝え続けることの重要性を痛感します。
・時代的な背景もあり、自分自身は親からあまり性教育を受けてこなかったので、わが子にどう伝えるか手探り中です。女の子の生理や性行為、性的同意などについてどうしたら学んでいけるのか……。種まきとして、今は妊娠・流産・中絶などのリアルが描かれている『コウノドリ』という漫画を子どもたちがすぐに手に取れる所に置いています。強要はしていませんが、読んでいる様子です。(中1、小4の男の子のママ)
座談会に参加した2人の男児のママ。性教育の難しさに悩みながらも、ドラマ化もされて話題にもなった『コウノドリ』の漫画をおすすめしてくれました。産科を舞台にした漫画ですが、若年層の予期せぬ妊娠や女性の体に関する知識が自然と身に付きます。
小学校高学年以上を対象にして漫画の内容をまとめた書籍もあるので、思春期のお子さんの性教育に悩んでいるママは家に置いてみてはいかがでしょうか。
オープンな関係性こそが、子どもをトラブルから守る盾になる
思春期の恋愛は、周りが見えなくなって暴走したり、未熟な人間関係によって衝突したり、性的な面で傷ついたりなどさまざまなリスクをはらんでいます。
恋バナが気軽にできる親子関係は、単に「ほほえましい」だけでなく、実は子どもをトラブルから守る「リスクマネジメント」という側面も持っています。ふだんから親と話せる関係が築けていれば、子どもが一人で抱え込んで取り返しのつかない事態に陥る前に手助けすることができるからです。
反抗期も重なるのでスムーズにはいかないかもしれませんが、本記事でママたちが教えてくれたコミュニケーション術を参考にしたり、本や漫画のような第三者的なツールを利用すればオープンな親子関係を作れるはずです。それがいざというときに子どもを守り抜く「最強の盾」になるのではないでしょうか。皆さんはお子さんと恋愛トークをしていますか?
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
【関連書籍】

安全、同意、多様性、年齢別で伝えやすい! ユネスコから学ぶ包括的性教育 親子で考えるから楽しい! 世界で学ばれている性教育 1時間で一生分の「生きる力」3
発売日:2022/03/16
価格:定価:本体1400円(税別)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。



































コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )