【ギラン・バレー症候群体験談】「体が千切れるような」激痛リハビリを乗り越えて授業を再開 人気家庭教師・小堀正博さんが語る回復への道のりと“当たり前ではない”日常への感謝

俳優・家庭教師 小堀正博さんのギラン・バレー症候群闘病記 ~後編~ (3/4) 1ページ目に戻る

俳優・家庭教師:小堀 正博

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「現在闘病している方だけでなく、そのご家族や、過去に経験した方など、いろいろな方から連絡をいただきました。僕の中で最も心に残っているのが、高校3年生のお子さんを持つお母様からの連絡でした。

『本当だったら今ごろは大学に行って、楽しく大学生活を送るはずやったのに、ずっと入院していてつらい』ということを息子さんが話されていて。

そこで、彼にビデオレターを送ったんです。『僕は今、こういうふうに回復できている。あなたも常に絶対自分は治ると信じて、治療はしんどいけれど頑張ってほしい』と。

この親子からは先日5ヵ月ぶりの退院報告を受けました。リハビリを続けながら、ずいぶん普段の生活を送れるようになったそうです。

また、『小堀さんが、あのとき伝えてくれたことが、今ならよくわかる』とも言っていました。当事者にしか話せないことや、語れないことってあるんだな、と改めて思いましたね」
(小堀さん)

さらに、「闘病を支える家族のサポートも急務」と続ける小堀さん。

「僕だけではなく、闘病中は家族も相当キツかったと思います。僕は入院をしていて治してもらう立場で、甘えられる環境にいましたが、家族は不安を感じながら、僕を励ましたり支えたりしなければいけない。

いかにそれが本当にありがたいことだったか。

僕はこれからの活動で、特に闘病を支える家族のメンタルケアをしていきたいなと思います」
(小堀さん)

「当たり前じゃない」と気づき世界への解像度が上がった

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