6歳の愛娘を失った父が作った“こどもホスピス” 重い病と生きる子の「第二のおうち」とは

「こどもホスピス」#2 ~「うみとそらのおうち」(横浜市)ができるまで~

フリーライター:浜田 奈美

元気なころの田川はるかちゃん。周囲を笑わせることが大好きな女の子だった。闘病中も明るさを失わない姿に、「子どもの力に驚かされた」とはるかちゃんの父で「うみとそらのおうち」代表理事の田川尚登さん。  写真提供:田川尚登さん
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国内2例目となる「コミュニティ型」のこどもホスピスは、2021年11月に横浜市金沢区に誕生しました。プロジェクトの中心となったのは、次女を小児がんで亡くした元会社役員、田川尚登(ひさと)さんでした。

医療従事者でも福祉事業主でもなかった田川さんが、コミュニティ型こどもホスピス(※)「うみとそらのおうち」(通称うみそら)を開設できたのは、次女への思いと、さまざまな好条件が重なった経緯があります。うみそら誕生までの物語を、ご紹介します。


※コミュニティ型こどもホスピス=重い病気や障害とともに生きる子どもとその家族が、自分らしく過ごすことを目的にした医療機関ではない施設

※第2回/全5回(#1#3#4#5を読む)公開までリンク無効

6歳で小児がんを発症

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