「子どもに寂しい思いを…」仕事に罪悪感を感じるママの愛情が伝わる絵本

子育ての課題を絵本で解決! 『よるくま』

Any MaMa編集部

いまや多くのママがいろいろなスタイルで子育てしながら仕事をしている時代。小さいうちから保育園や幼稚園に預けることも珍しくない……はずなのに。

「あんなに泣かせてまで仕事する必要あるのかな」
「最近子どもが園で問題を起こすのは、仕事で寂しい思いをさせているからかも」
なんて、私の身の回りのママたちからは、多かれ少なかれ罪悪感を持って仕事をしている声をよく聞きます。

娘が2歳のときに在宅仕事をしていた私も、そんなママのひとり。
ようやく寝かしつけが終わり、寝ている間に仕事を始めて20分後……。
「おかあさぁ~ん……いっしょにねようよ~!」と泣きながら起きてきて膝によじのぼる娘。

「こんな小さい子に悲しい顔をさせてまでやる価値があるのかな、この仕事…」
そんなときに私と娘が出会ったのは『よるくま』です。

●ライタープロフィール
Any MaMa編集部(スタッフライターH.K :5歳、8歳と田舎で暮らすかあさん)

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「よるくま」のあらすじ

「起きたらママがいなかったの」と泣いている「よるくま」と「ぼく」が、夜の町にお母さんぐまを探しに行きます。
ふたりが探す場所はどこも、よるくまを愛するお母さんぐまがいそうなところだけれど見つからず、よるくまは泣き出してしまいます。
冷静に考えれば「夢物語」とも言えるぼくのお話に、真剣にあいづちを打つ人間のお母さんからも子どもへの愛情が溢れ出ています。

誰に何度「罪悪感を持たなくていいのよ」と言われるよりも

権威ある育児書、ネットの情報、先輩ママや保育園の先生。みんなが言います。

「ママが働くことに罪悪感なんて持たなくていいのよ。子どもは意外とたくましいんだから」
頭では分かっていても整理がつかない、複雑なママの心なんですよね。

我が家で『よるくま』を読み聞かせしてみたら、娘はよるくまにお姉ちゃんのような気持ちを持ったみたい。
「よるくまちゃん、かわいいね」とお気に入りの本になり、字が読めないうちから暗記して私や兄に読み聞かせてくれました。

作者の酒井駒子さんは、ほんの一時期の子どものかわいらしい表情や微妙なしぐさを表現する天才で、絵だけでもママの心をふっと解きほぐしてくれるはず。

さて「よるくま」を置いてでかけたお母さんぐま、実は「おしごとしていた」というラスト。
おしごと(さかなつり)でもらうお金で、よるくまを喜ばせたいと思っているシーンや「ああ あったかい。おまえはあったかいねえ」と愛情たっぷりに抱っこしている姿を眺めるうちに、娘は「ママがお仕事をすること」がネガティヴではないことだと感じ取ってくれたようです。

それからは、泣いて起きることも減り、寝る前には「おかあさん、きょうはおしごと?がんばってね」と応援してくれるようになった娘。
そんな娘の言葉で、私の罪悪感もだんだんと薄れてゆきました。

別に教訓めいたことが書いてある本ではないし、それを目的に読んだ本ではありません。
でももし今、お仕事と子育てのはざまで罪悪感を持っているママがいたら、お休みの前の日にこどもとおふとんでゴロゴロしながら、ゆっくり『よるくま』を読んで欲しいなとおもいます。

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Any MaMa編集部

はたらきたいけれど、家族との時間や豊かな暮らしも大切にしたい。 そんなママの気持ちに寄り添ったライフスタイルを提案するママ活躍支援・社会復帰支援サービス 『Any MaMa(エニママ)』。 ママがかわると、家族がかわる、世界がかわる。をコンセプトに、ママたちが子育てをしながら在宅ワークで安心して働ける環境を提供しています。 こちら「コクリコ」のAny MaMa編集部では、さまざまな年齢の子どもを育てるママのリアルな視点で「読書を通して、子育て家庭の課題や困りごとを解決する」をテーマに記事を執筆。 育児に悩む子育て家庭のパパママに役立つ情報をお届けしていきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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