【おから料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん

もったいない・つづけられる・伝統食! #15【おから】「おから料理」

ライター・料理家:越野 美樹

おからを使った、ボリューミーで子どもも喜ぶ3品。 左上:おからの揚げ餃子 中央下:おからのポテサラ風 右上:おからのスコップコロッケ 写真:越野美樹
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「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。

ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。

小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。

15回目のテーマは、「おから」。

子どもが食べやすいメニュー、「おからのスコップコロッケ」「おからのポテサラ風」「おからの揚げ餃子」の3種をご紹介します。

思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。

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食物タンパク質が豊富なおから

豆腐だけではなく、おからも食べていますか?

おからは、安価で豆乳よりも栄養価が高い食品です。

おからは廃棄されることが多いのですが、それではもったいない!

ぜひ、お子さんと一緒に食べたいものです。

左:乾燥おから 右:生おから 今回は生おからを使いましたが、生おからが手に入らない場合は、乾燥おからに3倍強の水を足して代用できます。 写真:越野美樹

おからは煮物など、素朴なおかずが美味しいものですが、子どもはあまり喜ばないことも……。

今回は、子どもも思わず手が伸びる、おから料理3品をご紹介します。

その前に、おからについて学びましょう。

おからの豆知識

おからは、豆腐を作るときにできる副産物。

大豆を浸水し、粉砕、加熱してから絞り、豆乳とおからに分けます。

おからは、包丁を使わずに食べられることから、「きらず」と呼ばれることもあります。

京都では、来月もご縁が切れないようにということと、手間とお金の節約を兼ねて、月末におからを食べる風習がありました。

「きらず」という名前はおからを使ったお菓子にも使われています。娘も小さい頃から大好きなおやつ。 写真:越野美樹

また、「から」という言葉が空っぽの状態を連想させ、初夏(卯月。旧暦4月)に花を咲かせるうつぎ(空木)の花に色や形状が似ていることから、「卯の花」と呼ばれることもあります。

おからは主に飼料や肥料に使われますが、食用は1%以下といわれていて、年間約70万トンものおからが廃棄されています。

調理法によってはボリュームのあるおかずや、さっぱりしながらも箸が進むおかずにも仕上げられます。

ぜひ、安価で栄養価の高いおからの料理にチャレンジしてみてください。

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