「これくらいでいっか」と思ったときは? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「白珪尚可磨」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(15)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【白珪尚可磨】
(はっけいなおみがくべし)

直訳:
完璧に見える白い玉も磨きつづけなさい

メッセージ:
「これぐらいでいっか」と考えない

このことばは紀元前の中国で生まれた生まれたとされる『詩経(しきょう)』に出てきます。

「白珪(はっけい」とはきれいな白い玉のことです。

すでにキズひとつない、きらいな玉でも、そこからさらに磨くともっときれいになることを意味しています。

禅の修行には終わりがありません。

悟ったと思っても、さらに修行をつづけなさいと、このことばは伝えます。

「これで大丈夫」からが勝負

野球の大谷翔平(おおたにしょうへい)選手や、将棋の藤井聡太(ふじいそうた)さんなど、超一流のプロたちは、すでに大きな結果が出ていても練習で手を抜きません。

これと同じように、勉強でもスポーツでも習いごとでも、「これだけできれば大丈夫」と思ったところから、さらにおもしろがってつづけられるかどうかが大きな分かれ道になるのです。

もともとはちがう意味だった?

ちなみにこのことば、もとは次の漢詩だとされています。

白珪之玷尚可磨也
はっけいのかくるはなおみがくべし
(白珪はキズがついても磨けばいいが)

斯言之玷不可爲也
このげんのかくるはおさむべからず
(一度口にしたことばは、とりかえしがつかない)

こちらは
「ことばには気をつけよう」
という意味がこめられています。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

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『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
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イラスト©力石ありか
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たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...