つい、だれかに自慢したくなったら? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「和光同塵」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(21)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【和光同塵】
(わこうどうじん)

直訳:
才能の光を和らげて塵(ちり)と同じにする

メッセージ:
「すごいことをした」といって、いばらない

このことばはもともと中国・春秋(しゅんじゅう)時代に活躍した老子(ろうし)の『道徳経(どうとくきょう)』という書物に出てくるもので、仏教では『摩訶止観(まかしかん)』という本に登場します。

『摩訶止観』では、
「仏さまは、ほんとうはすごい悟りの力を持っている。けれど、塵のようなこの世界に暮らしている私たちにはその力を和らげて、わかりやすい姿であらわれてくれている」
という意味でつかっています。

つまり、このことばは
「ほんとうにすごい人は、いばったり、自分のことをひけらかしたりしない」
ということを教えてくれているのです。

すごい人のほうが頭を下げる

日本語に「実るほど頭(こうべ)を垂(た)れる稲穂(いなほ)かな」というたとえがあります。

中身が詰まった稲穂は重いので、まるでおじぎをしているように垂れ下がります。

同じように、えらい人、知識が多い人ほど
「ありがとうございます」
「お願いします」

など、たくさん頭を下げます。

ぎゃくに、自慢ばかりする人はきらわれます。

自慢したくなったら思い出そう

テストで100点をとったとか、自分の活躍で試合に勝てたとか、ついだれかに自慢したくなったときは、一度このことばを思い出してください。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

★同時発売★
『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...