子育て家庭にぴったり! 最新「加湿器」BEST3「安全・静か・お手入れいらず」はコレ!〔専門家が厳選!〕

シリーズ「子育て家電」#4~加湿器~

家電ライター:田中 真紀子

加湿器は4タイプの個性がある

部屋の空気が乾燥していると、肌がカサつくだけでなく、風邪を始めとする感染症にかかりやすくなるおそれもあります。鼻や喉の粘膜はウイルスや菌の侵入を予防する役目がありますが、乾燥することでバリア機能が低下します。さらに、ウイルスは低温・低湿度を好むため、乾燥している部屋ではウイルスが繁殖しやすくもなるのです。

そこで活躍するのが加湿器です。ただ、加湿器には、「超音波式」「スチーム式(加熱式)」「気化式」、それぞれのメリットを組み合わせた「ハイブリッド式」の4タイプがあり、どれを選んだらよいか悩ましいところです。

また、乳幼児のいる家庭は、衛生面はもちろん、転倒やヤケドなどの安全面、お昼寝を妨げない静音性なども視野に入れなければなりません。とはいえ、お手入れはラクなものがいい。

乳幼児のいる家庭にもベストな加湿器について、田中さんに聞きました。

衛生面と安全面で乳幼児にも◎な「気化式」

「どのタイプの加湿器もメリット・デメリットがあるため一概にはいえませんが、乳幼児がいる家庭におすすめなのは、衛生面と安全性でバランスがいい“気化式”加湿器です。

一般的に、加湿器本体には給水用のタンクと、タンクの水を受けるトレイがあります。トレイにたまった水は、ぬめりやすく菌が繁殖しがち。その菌をどれだけ空気中に広げないかという点では、水の粒子が小さく菌や白い粉が飛散しにくい気化式がすぐれています。

水を気化させるため菌が空気中に広がるリスクが低いですし、熱くならないのでヤケドの心配もないでしょう」(田中さん・以下同)

ただし、気化式は静音性やお手入れのしやすさに課題があると続けます。

「気化式は、水にひたしたフィルターにファンの風を吹きかけるため、構造的には音が大きくなる傾向があります。選ぶ際には、音をどれだけ抑える工夫がされているかが、ポイントです。

また、フィルターを使用しているため、定期的にフィルターとトレイのお手入れをする必要も。汚れ具合によっては重曹やクエン酸でつけ置き洗いし、乾燥させるなどかなり面倒ですが、今は、使い捨てにすることでお手入れ不要にしているものもあります」

コンパクトで静音性にも優れアロマも楽しめる「超音波式」

気化式以外の加湿器も、それぞれの“長所”が自分のニーズに合い、“短所”をカバーする機能があれば一考の価値は大いにありとも。

まず、トレイの水に細かい振動を与え、霧状にして空気中に噴霧し加湿する超音波式。

「静音性にすぐれているほか、コンパクトでデザイン性が高く、アロマやライティングを楽しめるモデルが多いことも特徴です。

ただ、トレイに菌があってもそのまま放出されてしまうため、菌が繁殖しないよう、こまめにお手入れする必要があります。裏を返せば、超音波式の中でもサッとお手入れしやすい工夫がされている製品を選べば使いやすいでしょう。中には、菌が飛散しにくいよう、加湿用の水を一度加熱する機能が付いたものもあります」

衛生的でお手入れもラクな「スチーム式」

お手入れの手間を省ける製品が多いのは、「スチーム式(加熱式)」だと言います。

「スチーム式は水をヒーターで加熱し、その際に出る水蒸気で加湿するというシンプルな構造。それゆえお手入れするパーツが少ないのが特徴です。

洗う場所は、水を入れるタンクのみ。そのタンクも、水を沸騰させることで殺菌できるため菌が繁殖しにくく、日常的なお手入れは、タンクを“すすぐ”だけ。カルキが気になってきたら、クエン酸でお手入れすればOKです」

ただし、湯気(水蒸気)による加湿のため、吹き出し口は熱く、ヤケドのおそれがあります。そのため、安全面に配慮した製品を選ぶことがポイントに。

「電気ポットや電気ケトル同様、転倒した際にお湯が漏れにくい構造のものや、フタにロックがついているなど、万一のときもお湯が漏れにくい工夫がされている製品を選ぶと良いでしょう」

このほか、気化式、超音波式、スチーム式(加熱式)、それぞれの長所を“いいとこどり”したハイブリッド式も見逃せないと言います。

最後に、田中さんが厳選したおすすめ加湿器3点を紹介します。

田中さんが厳選の「おすすめ加湿器3点」は?

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