節分の豆は5歳以下にはNG! 現役小児科医が解説

窒息事故を予防するためのポイントを紹介。現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#15

小児科医:小児科医 テル

節分の豆、食べられない?
テル先生は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
節分の季節。小さい子どもが豆を食べると、のどにつまって窒息する危険や、食道ではなく気管に入って誤嚥の事故につながる場合もあります。

今回は事故を予防するためのポイントや、そのほかのつまりやすい食べ物について解説します。

【5歳以下】窒息事故を予防するために

かたい豆やナッツなどは、窒息・誤嚥事故につながる危険性があります。一番の予防は食べさせないことです。

食品による窒息は特に低年齢児で多く、消費者庁の報告では、2014年から2019年までの6年間に発生した食品による子ども(14歳以下)の窒息死80件のうち、5歳以下が73件で9割を占めていました。

14歳以下の食品誤嚥による死亡事故のなかで、5歳以下は全体の90%。令和3年には、それまで「3歳」だった注意年齢が「5歳」へと上がりました。
豆は5歳以下には食べさせないことが重要です。
窒息事故予防のポイント
・嚙んだり、飲み込んだりする子どもの食べる能力を考える
・食べることに集中させる
・ながら食べはしない。×「遊びながら」「走りながら」「話しながら」
・子どもを驚かせない。怒られた声で驚いて、喉につまることがあります。
5歳以下は豆は投げるだけにしましょう。

ほかにもある窒息につながりやすい食べ物

・丸いもの、つるっとしている食べ物
お菓子、ブドウ、トマト、だんご、こんにゃく
・粘着性が高く、唾液を吸収する食べ物
パン、お米、イカ、野菜(種類、大きさに注意)
・弾力があり、かみ切りにくいもの
きのこ類、グミ
・飲み込みづらいもの
のり、ゆで卵、煮魚、そぼろ煮
食べ物のほかにも、文房具やボタン、小さなおもちゃの部品など、さまざまなものが窒息の原因となります。

もしも詰まったら! すぐに応急処置を

もし子どもが食べ物をのどにつまらせたら、すぐに救急車を呼んでください。応急処置として、背中を叩く、乳児をあお向けにして胸部を圧迫するなどして食品を吐き出させます。
小さい子はのどが狭く、食べる能力がまだ未熟で飲み込んだり吐き出したりする力が弱いです。5歳をすぎても少量から大人が見守りながらゆっくり食べさせてください。
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供::ノンタン/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInst...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...