親のほうをチラ見しながら「泣きまねする娘」! 将来は女優間違いなし!?

「うちの子のナゾ」第2回/「なぜ?」と感じる、ちょっと気になる、うちの子の不思議な行動や気質…etc.その世界の専門家に聞いてみました!

将来は女優間違いなし!? チラ見しながら泣きまね娘

ウソ泣きも堂に入っていて、将来は女優かと思うほど……。

「泣きながら、チラチラと親の表情をさぐってきます。もしやそれって、うそ泣き!?」(3歳女児・大阪府・30代前半)

「自分を見てほしい」というメッセージです

確かに、子どもは「あーん」と大声で泣いているのに、涙がでていないことがありますよね(笑)。

でももし仮にうそ泣きだったとしても、それは相手をだまそう、あざむこうという意図ではなく、「自分を見てほしい」「かまってほしい」というメッセージだと思います。

親は子どもの「うそ」に敏感で、「なぜ?」「どうして?」と厳しく追及しがちですが、これは親が考えるような悪意を持った行動ではなく、単純にかまってもらいたいだけです。
法政大学文学部心理学科教授。教育学博士。子どもの発達心理学の専門家渡辺弥生先生。
ですからこのような場合は、「どうしてうそ泣きするの?」と責めるのではなく、「どうしたの?」「なにかいやなことがあった?」と、子どもに向き合い、話を聞いてあげましょう。

2~3歳はまだまだ甘えたい年齢です。ちょっとした行動を「うそをついた」などと深刻にとらえず、子どもの気持ちを受けとめて、おおらかに対応してあげましょう。

イラスト/とやま ちさと 取材・文/久世恵美
▼ 次のエピソード
『うちの子のナゾ』は1・2・3歳こども雑誌『げんき』で絶賛連載中!
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。