10月1日 帰ってきたウルトラマン 宇宙昆虫が怪獣ノコギリンに変貌!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 10月1日(1971年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月1日」(1971年)。
ノコギリンと戦うウルトラマンジャック  ©円谷プロ
1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊MAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

人間が蒸発する事件が発生。その犯人は、宇宙昆虫だった。宇宙昆虫を捕まえたMATはスペースレーザーガンで処分しようとするが、レーザーを受けたことで宇宙昆虫は怪獣・ノコギリンに変貌してしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

不審な殺人事件が発生

1971年10月1日は『帰ってきたウルトラマン』第26話「怪奇!殺人甲虫事件」が放送された日です。ある日の夜、マットアロー1号でパトロールをしていた郷は、宇宙から隕石が落ちてくるのを目撃。それは、坂田自動車工場付近に落ちたように見えた。3日後、隕石が落ちた近くのホテルで、電気シェーバーで髭をそっていた男性が蒸発するように死亡するという事件が発生。MATに通報が入るが、対応した南隊員は警察に通報するようにと返答して電話を切る。

後日、郷は休暇を利用し、坂田アキと映画館へデートにいくことになる。アキは、郷からプレゼントされた口紅を塗りおめかしをする。それは、郷が南からもらったギリシャ土産の口紅だった。一方、アキの弟・次郎は友人たちと昆虫採集にいくという。昆虫がもう姿を見せないこの時期に、このあたりで3本ツノの珍しいクワガタムシが出現したらしい。

映画を鑑賞する郷たちだったが、その最中にMATから呼び出しを受けてしまう。先日のような人が蒸発する事件が発生し、出動要請が下ったのだ。今回の被害者はヘアドライヤーを使用中に殺害されたらしい。先日の隕石と何か関係があると考えた郷は、一連の事件が怪獣によるものだと推理するのだった。すると、事件現場に見たこともない種類のクワガタムシと、郷がアキにプレゼントしたものと同じ口紅が落ちていることに気づく。
事件現場にいた、怪しいクワガタムシ  ©円谷プロ
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