著:はやみね かおる 絵:にし けいこ
校長からひとこと
ミステリーマンガの醍醐味は、なんといっても作者が「ほら、ここにちゃんと絵で描いてあるだろ? 気づかなかったのかい?」というところです。でも、これは逆に「手がかりを絵にしなくてはいけない」という弱点にもなるのです。今回、イラストにしたら、あからさまにトリックがわかってしまう場面――それを西先生は見事に描いてくださいました。本当にすごいです。ぼくがどのイラストのことを言ってるのか、本書を読んで確かめてみてください。なんといっても、「松田」「探偵」の単語だけで、松田探偵のイラストをあんな感じ(・・・・・)に描いてくださる西先生は最高です!(発行日2013/08/08)
栗井栄太のゲーム『DOUBLE』は恐ろしいゲームだ。ゲーム機から降りた休憩時間中にも武装集団に銃口を向けられ、内人や創也のドッペルゲンガーが登場して、現実と仮想現実の境がわからなくなってくる。同級生たちもアルゴシティに登場し、内人に意味深な表情を向けはじめた。夢に取り込まれてしまいそうになりつつ、第3ステージが始まってしまうが……。現実世界が退屈でたまらないという栗井栄太に対する、創也の答えはいかに?
発売日 | 2013/08/09 |
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価格 | 定価:円(本体950円) |
ISBN-13 | 9784062694742 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 274 |
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美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る他のはやみねかおる先生の作品でも使われているトリックではあったのですが、映画製作陣、特にアラン監督の制作スタイルによって、DOUBLEがさらに複雑に混乱を極める展開になっていました。なんといっても幸穂お母様の娘への思い、そして時見殺しの力の大きさに感服です。 「水色パジャマ横と水色パジャマ縦だ!」に毎回笑ってしまいます🤣ネーミングセンスって大事ですね。 美久ラスの登場に当時は驚いた気がします🩷️ また松田六郎さんの登場もですが、そこへ来た黒い背広の妖しい人たちにも謎が深まります。他作品にも同じ風貌の人がちらほら出てきていますよね…。 2人がずっと一緒に同じ夢を追い続けることはできないかもしれないと仄めかされ、切なくなりました。いつかは離れる時が来るかもしれないけど、二度とは戻らない、忘れられない今この瞬間を2人で笑って駆け抜けて欲しいです。