著:はやみね かおる 絵:にし けいこ
校長からひとこと
オープニングのイラスト。何も言わなくても、内人が着ているTシャツの胸に『8』と描いてくださる西先生は、最高です。64ページの柳川さんの台詞。何も考えず、フッと出てきたままを書いたのですが、15年近く経っても、読者から弄られる台詞になってしまいました。柳川さん、すみません。そういう意味では、ユラさんにも悪いことをしました。縁日でのユラさんの行動――。まさか、あんなことをするとは……。本書を書いている当時、あるアプリゲームを知りました。とてもおもしろいものだったので、内人と創也にリアルでプレイしてもらいました。(発行日2010/09/24)
4つのステージ、4つのミニゲームで構成された、R・RPGがいよいよスタートした。創也はゲームマスターとして、栗井栄太と内人がプレイヤーとして参戦。カラオケボックスでの前夜祭、上下逆転の映像が流れるサングラス、怪人との自転車レース、自分が映らない鏡……? 本気で命をねらいにくるピエロ怪人も登場し、現実世界と夢が錯綜する、気のぬけない展開が続く。栗井栄太に正々堂々と挑んだ、創也と内人の成長にも注目したい、2人のゲーム実践編!
発売日 | 2010/09/22 |
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価格 | 定価:円(本体980円) |
ISBN-13 | 9784062694384 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 386 |
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美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るいよいよ「怪人は夢に舞う」テストプレイ!ユラさんの夜店での行動は衝撃的でしたし、卓也さんの怪人へのなりきり度ハンパない🦸♀内人はのぼり棒上がれなかったのに、余裕で登ってる!特に頭脳集団が直接介入してきた神社の境内での戦闘はとってもスリリングでした。 ゲームの核心をつく、クリア=勝利なのか?も考えさせられました。刊行当時、中学2年生だった私にとって内人と創也は同級生。自信家の創也が神宮寺さんからの鋭い批評にプライドを折られ、壁に直面するシーンは、中学生ならではの葛藤が胸に刺さりました。夢が揺らぐ瞬間も青春の1ページであると今なら思えるけど、当時の自分を重ねて胸がキュッとなります。得るものも多かったと思うので、この挫折を成長の糧にして2人で乗り越えて欲しいです。 頭脳集団の時見がどんな世界の終わりを見ているのか、南北磁石の作るR・RPGがなぜ畏れられるのか、赤い夢への謎が提示され、これからの展開が気になります。