子どもの「悪い姿勢3パターン」 理学療法士が教える簡単セルフチェック

理学療法士・武田純一先生「親子の姿勢教室」#2〜姿勢のセルフチェック〜

理学療法士:武田 純一

理学療法士として、子どもの姿勢や子どもの靴についての活動をライフワークにしている武田先生。
Zoom取材にて

左右の歪みは生活環境に原因あり?

3つめの悪い姿勢である「かたよった姿勢」には、また違ったアプローチが必要です。「かたよった姿勢」も、意外なところに原因があります。

「かたよった姿勢は、普段の生活スタイルが影響している場合があります。食卓とテレビの位置関係だったり、ショルダーバッグをいつも片方の肩だけに下げていたりという環境因子によって、身体に歪みが生じているのです。

これは嘘のような本当の話なのですが、夫婦で首が痛いと来院された方に、食卓の位置を交換してみるよう伝えたら症状が和らいだということがあります。普段の生活を丁寧にヒアリングしてみると、身体の歪む原因が隠されていることもあるのです」(武田先生)

かたよった姿勢に悩まされているお子さんは、生活スタイルや習慣を見直してみるのもひとつの手なのかもしれません。

「なかなか姿勢にイメージがわかないという子には、『人間は積木と同じようなものだよ』と話します。すべてのブロックがまっすぐ乗っていれば、荷重は分散されて安定する。

でも、どこかが前に出ていると、それを補ってバランスをとるためにどこかが後ろにいく。そうして、知らず知らずのうちに身体の負担が一箇所にかかっていくのです」(武田先生)

積み木を使って姿勢による負担を説明するとわかりやすいかも。まっすぐ積み重ねられた「姿勢の良い」ブロックと、前後しながらもバランスを保っている「姿勢が悪い」ブロック。比べると、一目瞭然!
写真:遠藤るりこ

さて、姿勢パターンを知り、姿勢へのイメージをつかめたら、改善の実践へ向けて準備は整ったも同然! 次回は、姿勢改善のための、もっと詳しい方法をレクチャーしてもらいます。座った姿勢で「骨盤を立てるコツ」も簡単にわかりますよ。

第3回は、「良い姿勢のために、子ども自身ができること」です。


取材・文/遠藤るりこ

理学療法士・武田純一先生のインタビューは全4回。
3回目は2022年1月8日公開予定です(公開日までリンク無効)。
第3回(#3) 子どもができる「正しい姿勢」トレーニング 食事・勉強・スマホ・ゲーム

第1回(#1) 子どもの猫背と心身の悪影響 「親子姿勢教室」の理学療法士が警鐘

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たけだ じゅんいち

武田 純一

理学療法士

理学療法士。大学卒業後、総合病院で脳神経外科、整形外科をはじめとして様々な疾患のリハビリテーションを経験。その後、整形外科クリニックに...

えんどう るりこ

遠藤 るりこ

ライター

ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆...