小学生で進みやすい子どもの「近視」 専門医が教える正しい「進行予防策」

【デジタル時代の子どもの目のトラブルとケア #3】気づいたら近視になっていた!? 視力は一度落ちたら戻らない!

目を守る「20‐20‐20」のルール

米国ではスマホやタブレットを見るときのルールが導入されています。これらを実践することで目の緊張が和らぎ、子どもの目を守ることができます。

「目を守るルールは、20分間スマホやタブレットなどのデジタル機器を見続けたら、20フィート(約6メートル)先のものを、20秒間見て目を休ませるというものです。遠くを見るなら、窓の外の景色などを見るといいでしょう。

子どもが端末を使う宿題をやるときも、『20‐20‐20』のルールを取り入れてみてください。

また、私は子どもたちには外遊びをおすすめしています。

屋外で体を動かす時間を持つと、必然的にテレビからもスマホからも、ゲームからも離れられますし、1日2時間以上遊んでいる子どもは、遺伝の影響下にあっても近視になりにくいという研究結果もあります。

野球、サッカー、テニスなど、ボールを追いかけるスポーツは最適です。知らない間に目を守る『20‐20‐20』のルールを実践することができます。

外で運動することは目にもいいですし、体も鍛えられるので、子どもたちの生活にはぜひ取り入れたいものです。

ところで、間違っても外で小型ゲーム機で遊ぶなんてことはしないように」(三木先生)

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