8歳児「少林寺拳法」の道着姿に「キュン!」 無関心だったママがイチ推しする武道の魅力

心も体も強くする「人づくりの行」。勝ち負けを競わない、低年齢からできる室内ならいごとのススメ

小2と小5男子の子育て真っ最中、エニママライターの松永祐子です。

小1の春、数あるならいごとの中から次男が選んだのは少林寺拳法でした。この記事では、1年以上続けて成長した子どもの様子とママ目線のイチ推しポイントをご紹介します。

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小学生になって間もないある日、放課後や休みの日に校庭や体育館を利用して開催されているならいごとのチラシを何枚か持ち帰ってきた次男。

その当時「格闘系のゲーム」にハマっていた彼は、道着を着て強そうなポーズをとる拳士(少林寺拳法では修練する人を「拳士(けんし)」と呼びます)に自分を重ねたようで、「これ(少林寺拳法)をやってみたい!」と私に伝えてきました。

これまで、オンライン・オフラインでさまざまな学習系・スポーツ系のならいごとをふたりの子どもと経験してきた私が、「これはいい!」と感じた少林寺拳法の魅力についてシェアします。

少林寺拳法って?

その名前から、「中国生まれの武道なの?」と思う人も多いかもしれませんが、少林寺拳法は戦後すぐの日本で生まれた武道です。日本九大武道の一つですが、柔道や剣道と違って「試合」はなく、「修行」を通して心と体を鍛え、護身術が身につけられる、言わば「自分と向き合う」ならいごとです。

体を動かす技の練習だけでなく、少林寺拳法の教えを自分自身に言い聞かせる「鎮魂行(ちんこんぎょう)」や、正しい姿勢で息を整える「調息(ちょうそく)」の時間もあります。

日ごろ体を動かすことには長けていても、じっと心を落ち着ける機会の少ない息子にとって、静と動の時間をバランスよくもてる貴重なならいごとだと感じています。

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ママ目線の推しポイント4つ

着替え・挨拶・声だしが自然とできるように

まだ小さく不器用さの残る6歳児の手。

ひもをお腹の前で蝶結びにして穿くタイプのズボンや、前合わせを重ねて太い帯を結んで完成する道着への着替えは意外と難しく、習いはじめは先生や親の手伝いが必須でした(正直、親でも帯の結び方を覚えるまで毎回混乱していました……)。

しかし、年上の拳士が自分で着替える様子を見て「自分も一人でやりたい!」という気持ちが芽生えた次男。習いはじめて1年も経たないうちに手伝いを嫌がるようになり、すべて自分でやり切るようになりました。

道着に着替える次男。ズボンのひもを結び、上衣を着て帯を結ぶ作業も、集中すれば3分で完了!

家庭でも、朝の着替えがとても早くなったり、ひもタイプの靴も履けるようになったりと、その力を発揮しています。

また、思わぬ収穫だったのが、礼儀作法が自然と身についたこと。

手を合わせて挨拶をし、靴をきちんとそろえて練習場に入る様子を見たときには驚きました(家ではまだまだ靴をそろえられない日もあるのですが……)。

「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」の教えのとおり、練習場に入るときには、みんな靴をそろえています。

また、恥ずかしさから、はじめは蚊の鳴くような声だった気合(きあい)の声出し。「しっかりお腹から声を出さないと昇級できない」と知り、家で練習するときも積極的に大きな声を出し動画撮影までするようになりました。

普段マイペースな次男が、メリハリをもって練習に臨んでいる姿は、これまで見ることができなかった貴重な一面として、ママ的キュンポイントのひとつになっています。

小さい子どもの道着姿は何よりかわいい!

小さな子どもが道着を着ている姿を見たことがありますか?

私がはじめて目にしたのは、長男が通う幼稚園で実施されていた合気道を見学したとき。4歳児の道着姿のかわいさに、動画と写真を撮る手が止まらない止まらない……。

ならいごととなると、長く使えるよう少し大きめの道着を購入することも多いものです(私もそうしました)。かっこいいはずの道着にタプッと包まれた小さな子どもの姿は、想像をはるかに超えるかわいさ、間違いなしです。

そんなかわいい子どもたちがかっこいい姿を見せてくれるのが、昇級試験。それほど厳しいものではないため、日ごろからきちんと練習に参加していれば1年以内に白帯から黄帯に昇級できるはずです(次男は10ヵ月で昇級しました)。

帯の色が変わることは「ひとつ階段を上ったんだ!」という自信につながります。一緒に練習を重ねてきた友達と真新しい黄帯をつけ、テンション高めに練習に励む姿を見たときは、思わずキュンとしてしまいました。

試合はありませんが、クラブによってはこのような披露の場も。これは秋祭りで練習や演武を披露する様子。

調整しやすい参加頻度

次男の所属しているクラブでは平日2回、休日2回の週4回の練習日が設定されています。実際に習ってみて、練習日がたくさんあることで、ほかのならいごととの調整や練習回数の維持がしやすいと感じています。

週1回からはじめた次男ですが、先生から「昇級試験を受けるなら週2回くらいのペースがいいよ」と教えてもらい、3ヵ月目から自主的に平日2回の練習に参加するようになりました。

やる気があるときは多めに、疲れているときは回数を減らして。ストレスなく頻度を変えられるところが、練習日の設定の多いならいごとのよい点ではないでしょうか。

先生にお聞きしたところ、クラブによって週1〜5回と1週間あたりの練習日数の設定には幅があるそう。ぜひ習う前に確認してみてください。

高学年から大人まで複数人で見守り

私が秘かに「いいな」と思っているイチ推しポイントが、他学年や先生との関わりです。

次男のクラブには4段以上の資格を持つ先生が複数名おり、曜日によって2〜3名がそれぞれ違った関わりをしてくれています。

次男は「とっても上手ですよ!」「いいですね」としっかり声かけをしてくれる先生がお気に入り。体験などで、自分の子どもに合いそうな先生や複数名の指導者がいるかどうかを確認しておくのがおすすめです。

また、次男のクラブには3歳から中学生まで所属しています。普段は低学年と高学年にわかれて練習していますが、合同で練習するときには上級の拳士が先生役やお手本となることも。

白帯だったころに茶帯のお兄さんと組んで練習する様子。

低学年が高学年の姿を見て学び、高学年が低学年に責任と思いやりを持って接している姿は、少林寺拳法が大切にしている「人づくりの行(自分の心と体を養い、人と助け合い幸せに生きる)」を垣間見るようです。

室内で完結! 心と体をたくましく育てる

実際に習っている次男の感想は「いろんな学年の友達ができるし、大車輪(側転)がうまくできるようになって嬉しい」と、これからも継続する気満々。

ママ目線のイチ推しポイントは、今しか見られない子どもの道着姿のかわいさと、かわいさの残る子どもが強くかっこよくなっていく過程が見られること。加えて、天気に左右されない環境や、室内のならいごとでお洗濯が楽なところも含めて、はじめてよかったと1年以上経ってもなお大満足しています。

学習系・スポーツ系など、どんなならいごとともバランスよく両立しやすいと感じる少林寺拳法。近くに教室があれば、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

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※記事内写真はすべて撮影:松永祐子

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