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理学療法士・武田純一先生「親子の姿勢教室」＃３〜悪い姿勢の改善方法〜

2022.01.08

最近の子どもに気になる「浮き指」って？

バランスのとれていない悪い姿勢でい続けることの弊害として、現代の子どもたちには「浮き指」の症状も多く見られます。

重心がかかとに偏り、足の指先が浮いてしまっている「浮き指」。指に力を入れられず、歩行が不安定になる。
写真：遠藤るりこ

「『浮き指』は、その言葉通り、足の指がふんわりと浮いてしまっている状態。本来は足裏全体で体重を支えるべきなのですが、骨盤が傾いていると、全体のバランスをとるのに、かかとに体重をかけてしまう。姿勢が悪い子の多くが、足の指がしっかり使えていないんです」

この浮き指は、小学校低学年～中高生に見られる、「シーバー病（※2）」というかかとの成長痛につながる可能性があるといいます。
※2＝踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)の別名。成長過程にある10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛、歩行時痛がみられる。

「浮き指はシーバー病の一因と考えていいでしょう。グラグラとバランスの悪い状態での歩行が続くことになるので、注意が必要です」（武田先生）

おしりが痛い、かかとが痛いなど、身体のどこかに歪（ひず）みが出てくる子どもたち。子どもたちの身体が小さな悲鳴をあげるまえに、親としてできることがありそうです。

次回は、私たち大人が子どもたちの「良い姿勢のためにしてあげられること」をご紹介します。

取材・文／遠藤るりこ

理学療法士・武田純一先生のインタビューは全４回。
４回目は2022年１月11日公開予定です（公開日までリンク無効）。
第4回（＃４）　子どもの姿勢を正す「靴選び」「姿勢矯正グッズ」を理学療法士に聞いた

 第１回（＃１）　子どもの猫背と心身の悪影響「親子姿勢教室」の理学療法士が警鐘
 第２回（＃２）　子どもの「悪い姿勢３パターン」　理学療法士が教える簡単セルフチェック

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たけだじゅんいち

武田純一

理学療法士

理学療法士。大学卒業後、総合病院で脳神経外科、整形外科をはじめとして様々な疾患のリハビリテーションを経験。その後、整形外科クリニックに勤務。クリニック勤務の傍ら、2013年からセラピスト向け勉強会「N Rehabilitation Labo」を主宰、これまでに50回を超える専門家向けの勉強会を開催している。2014年からはリハビリの知識・技術を一般の方々に広めようと活動を開始。「親子姿勢教室」や「子どもの足と靴の教室」など、子ども向けの教室を中心に行っている。また、子どもの骨盤クッションを開発・販売するnorokkaのアドバイザーとして、姿勢の重要性を伝える動画出演や小学校での姿勢教室なども行っている。趣味は旅行。ニュージーランド車一周の旅やアジア・オセアニアのバックパッカー旅の経験あり。自身も３歳（2018年生まれ）の男の子を育てるお父さんで、現在は息子の影響を受け、鉄道にハマり始めている。ヘルスケアサポート N Rehabilitation Labo https://note.com/hcs_n_reha_labo/ 横浜権太坂中央クリニック https://www.chuoh-cl.jp/ norokka（公式サイト） https://norokka.com/ norokka（楽天市場） https://www.rakuten.co.jp/norokka/

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えんどうるりこ

遠藤るりこ

ライター

ライター／編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆を行っている。歌人・河野裕子さんの「しつかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ」という一首が、子育てのモットー。 https://lit.link/ruricoe

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