子どもができる「正しい姿勢」トレーニング 食事・勉強・スマホ・ゲーム

理学療法士・武田純一先生「親子の姿勢教室」#3〜悪い姿勢の改善方法〜

理学療法士:武田 純一

スマホは目線 ゲームは肘に注意!

食事や勉強時についで、ゲームやタブレット使用時の姿勢も気になります。

「何をしているときにも、子どもたちに気をつけてほしいポイントは、まず『目線』です。

タブレットや携帯を床やテーブルに平置きして見るのは、絶対にダメ! ガジェット自体に、画面に角度がつけられるアイテムをつけておくといいでしょう。まっすぐ下を向くと背中が丸まり、姿勢が崩れるのでNGです」(武田先生)

タブレットや携帯の画面を見るときは、角度がつくようなアイテムを使用して。「画面に対して目線が少しでも上がるような工夫を!」(武田先生)
Zoom取材にて

また、ゲームはコントローラーを持つときの「肘」も要注意です。

「テレビゲームをしているとき、床に座ってあぐらをかき、テレビを見上げてプレイするのはNGです。携帯ゲームで、目線がぐっと下がるのも良くない。さらに、コントローラーを持つと腕がどうしても疲れるので、自然と肘をふとももにのせてしまう子が多いんですね」(武田先生)

こんな姿勢でゲームをしているお子さんも多いのでは? 床に座ってあぐらをかき、肘を太ももについて、目線は下、この姿勢、全部がNGです!
写真:遠藤るりこ

「ゲームをするときは、ソファーや椅子などに座って、膝の上に大きめのクッションなどを置き、肘が下がらないように工夫をしてください。上肢の重みをのせられるので、肩が凝りません」(武田先生)

椅子に座り、肘の高さをクッションなどで上げ、目線を画面に対してまっすぐ保つのが理想の姿勢。脇を締めたり、サイドテーブルに肘を置いてもよい。
写真:遠藤るりこ

でも、どんな良い姿勢であっても、同じ姿勢でい続けるのは30分程度が限度。リマインダーなどかけて、ブレイクタイムを設けて楽しみましょう。

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