超穴場「森のあそびば」 身長&年齢制限なしのアスレチックで「そり立つ壁」を体験!〔茨城県鹿嶋市〕

フィールドアスレチック好き一家がハマった「森のあそびば」 子どもの成長を感じよう

北林 日菜

写真はすべて撮影:北林日菜

アスレチック大好きな11歳男の子と8歳女の子を育てる、エニママライターの北林日菜です。

今回は茨城県鹿嶋市にあるアスレチック「森のあそびば」の「鹿(か)すけ」をレポート。大手のフィールドアスレチックを経験してきた親子が、今いちばんハマっている穴場をご紹介します。

遊具のある公園に行けば、親は子どもの付き添い。きょうだいの年齢や身長に差があれば、遊べる遊具やフィールドが変わり、なかなか家族みんなで楽しむことができないのではないでしょうか。今回ご紹介する「鹿(か)すけ」は大人から子どもまで一緒に楽しめる素敵なアスレチックです。

鹿島神宮のすぐ近く 森の中のアスレチック

「鹿(か)すけ」は、鹿島神宮から徒歩で約15分、森を切り開いた「森のあそびば」の中にあります。ここには「鹿すけ」、食事のできる「森のごはん」、小さなキャンプエリアがあり、オーナー夫妻がコツコツと手作りしたもの。

「クリフハンガー」。滑り止め付きの軍手を持参するのがおすすめ。
木の間に渡された「スラックライン」。大人のほうがバランスがとれずに苦戦します。
最近新たに加わった遊具。竹は丸いし、意外と滑って難しい!

「鹿すけ」ではタイムトライアルに挑戦することもできます。子ども用(12歳以下)と大人用のチャレンジがあり、子ども用は1日1回無料で挑戦できます。日本最長級「竹の一本橋」を進み、左右の壁をうまく使って移動する「スパイダーウォーク」、指と腕の力が試される「クリフハンガー」、揺れる「ゆらゆら竹わたり」、「ターザンロープ」など、指定されたコースを時間内に進み、最後に「そり立つ壁」を登りきったら達成!

挑戦のための練習を重ねるもよし、気に入った遊具でのんびり遊ぶもよし。はたまた木の間に吊るされたハンモックでゆらゆらお昼寝をしたり、木や葉っぱを観察したりするのも楽しいでしょう。息子は冬に落ち葉のふとんをかけてご満悦でした。

登れるまで3時間チャレンジし続けた「そり立つ壁」

鹿すけの目玉はなんといっても「そり立つ壁」! 高さは大人で4.5メートル、子ども用で3メートル。特に大人用のほうはTBSの番組でおなじみ某SASUKEとほぼ同じサイズで作ったそうで、実際に目にしてみるとその高さと角度に圧倒されます。

横から見た「そり立つ壁」。手前が子ども用、奥が大人用です。大人用は上部の返しがきつく、クリアできる気がしません。

私は子ども用の壁を登るのが精一杯。大人用をクリアできるパパもほぼいませんが、もしも登り切れればスターになれること間違いなしです。

8歳の娘は、この「そり立つ壁」が大好き。毎回どうしても登りたい!と何度もチャレンジするのですが、あと少しが届きません。小柄で身長120cmに満たない娘。私も内心、難しいだろうな、と思いながら見守っていました。

ある日、県外から同じくらいの年齢の子が数人来ていて、うちの子も含めてみんなで順番にチャレンジしていました。この日の娘は「そり立つ壁」だけで3時間もチャレンジし続けていますが、どうしても最後の板4枚分の高さに手が届きません。

「あとちょっと手を伸ばして」「目線を上にしてみたら?」「さっきより届いているよ!」

初めて会ったにもかかわらず、場には不思議な一体感が生まれ、みんながお互いを応援する空気が流れています。

さて閉園時間まであと3分。疲れも出てきたので「最後の1回ね!」と声をかけると……

なんと娘は板の間に指先をかけ、ジリジリと届かなかった分の板4枚を登り始めたのです。

閉園直前の泣きの一回。小柄であるデメリットをメリットに転換、細い指を板の隙間にかけて登る娘。

「すごい!」「がんばれ!!」「絶対いけるよ!」

そして執念の「そり立つ壁」クリア! 娘が登り切った瞬間、一緒にチャレンジしていた子からは拍手がわきおこりました。

正攻法ではないクリアの仕方でしたが、娘はとても自信がついたようです。

イートインログハウスで手作りごはん

アスレチックで、体も頭も使ったらみんなおなかペコペコ。以前は豚汁とおにぎりを買ってフィールド内で食べていたのですが、2024年1月に念願のイートインスペースが誕生しました。

実は「森のあそびば」を経営しているのは、住宅会社さん。木の香りがするログハウス風のイートインスペースは、はいはいの赤ちゃんも安心な靴を脱ぐスタイルの畳スペースと、小上がりのテーブルスペースがあり、とてもくつろげます。

おすすめは経営者の長谷川さん自らが手作りしている日替わりランチ。野菜たっぷりの各種おばんざい、具材が選べるおにぎり2つ、豚汁など心までほかほかになります。

冬のある日のランチセット。おやつには、お砂糖不使用のパウンドケーキなどもあります。

ほかのフィールドアスレチックと比べても遜色なし

関東圏を中心にさまざまなフィールドアスレチックに行ってきた我が家。例えば、清水公園(千葉県)、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)、運動の森自然公園成田エアポートコース(千葉県、閉園)、星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳 森の空中散歩(山梨県)など、有名な広いアスレチックもたくさん楽しんできました。

もちろんどこも楽しかったのですが、これらのアスレチックと比べても「森のあそびば」はまったく遜色ありません。むしろ年齢制限や身長制限がないので、きょうだいで遊べるエリアが分かれてしまったり、どちらか一方が我慢したりすることがないのが最高!(もちろん安全管理は自己責任ですが)

小規模で目が届きやすいので、超心配性ママの私でも子どもをのびのびと遊ばせられるのが嬉しいところ。森の中にあるせいか、夏は直射日光が遮られ、冬は海風を感じることなく、どの季節であっても過ごしやすく感じました。

大人も子どもも同じ目線で遊べる森のアスレチック

「森のあそびば」を運営する「森の株式会社」の長谷川さんご夫妻。あたたかい笑顔のおふたりに迎えられ、子どもたちも安心して遊べました。

「森のあそびば」のアスレチック「鹿すけ」は、森の中でリラックスしながら、家族みんなが同じ目線でワイワイと楽しめるのが何よりの魅力です。

鹿島神宮やカシマサッカースタジアムも近いので、都心からも遊びに来る価値は高いと感じます。お会いしたらぜひ一緒に「そり立つ壁」をクリアしましょう!

2024年春より、「森のあそびば」のキャンプサイトとは別に一棟貸しのログハウスが鹿島神宮の参道の森にできたそう。「森のあそびば」までは車で3分なので、こちらに宿泊してアスレチックや周辺観光をセットにして楽しんでもよさそうです!

※掲載されている情報は2024年4月時点のものです。訪問の際は、最新情報をご確認ください。

森のあそびば (鹿すけ)
住所:〒314‐0031 茨城県鹿嶋市宮中4553-1
アクセス:東関東自動車道潮来ICより車で約12分、東京駅八重洲南口発「かしま号」で鹿島神宮まで約2時間、下車後徒歩で約15分。
電話:080‐4810‐0039
開館時間:土、日、祝日の10:00~16:00
休館日:鹿すけ:月~金(祝日を除く) キャンプ場は月~木(祝前日や夏期は営業)
入場料 1人800円/駐車場無料
最新情報はInstagramからチェック!
https://www.instagram.com/morino.kashima/

きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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