「絵に自信がついた!」今からでも間に合う【夏休みの絵日記のコツ】大公開

【レポート】あきやまかぜさぶろう先生「子どもの夏休み絵日記」攻略セミナー

「基本さえおさえれば、実は誰でも上手に絵が描けるようになるのです」(あきやま先生)

長いと思っていた学校の夏休みも、はや後半。そろそろ宿題の進み具合が気にかかる頃です。とりわけ心配なのが絵日記。絵を描くことにも、文章を描くことにも慣れていない小学校低学年のお子さんは、「絵がうまく描けない」「どんな文をつけたらいいか分からない」と悩んで、毎日の絵日記をため込みがちです。

とはいえ、親として何かアドバイスしたくても、国語や算数などとは違って、どのように教えていいかわかりません。

そこで今回は、画家で作家、そして知育のカリスマであるあきやまかぜさぶろう先生に、絵日記のコツをわかりやすく教えていただきました。

講談社コクリコCLUBでは、会員を対象に【うちの子、描けない!を解決 「子どもの夏休み絵日記」攻略セミナー】と題してオンラインセミナーを実施。

目から鱗が落ちること間違いなしの授業をレポートします。

わかりやすく絵日記の描き方を教えてくれたあきやま かぜさぶろう先生。

絵日記って、そもそも何を描けばいい?

絵日記は、文字通り絵が入る日記です。絵と文章の2つの要素が入るので、文章だけの日記よりも一見むずかしそうに思えるかもしれませんが、じつはとても書きやすい自由な形式です。

大切なポイントは、内容が「絵=文章」ではなくてよいこと。描きたい絵があれば、まず絵を描いてしまって、文章はその絵の補足をしてあげれば絵日記が成立します。逆に文章を書いてから絵を描くなら、文章全体を絵で表現しようとはせずに、一番心に残っている瞬間やモノをドーンと大きく描いてあげれば出来上がります。

これまでの経験上、絵と文章では、絵が苦手だというお子さんの方が圧倒的に多いです。絵が苦手なお子さんは、文章から進めるとよいでしょう。

文章はせいぜい100文字程度。

「きょう、おとうさんとおかあさんと、どうぶつえんにいきました。
ライオンを見ました。」

というように、「いつ」「誰と」「何をしたか」を書いただけで、文章の半分が埋まります。あとは、その時に「どう思ったか」を加えるだけで文章は十分です。

おじいちゃん、おばあちゃん、お友だちにどんな出来事があったかを伝えるような気持ちで書いていくといいと思います。

文章が出来上がったら、ライオンの絵を描きます。

このような絵と文章の組み合わせで、立派な絵日記になるのです。

絵をうまく描くには?

ざっくりとで構わないのでパーツに分けて描くこと、さらに描こうとするものの特徴を描き込んであげることがコツです。

「絵がうまく描けない」というのは、「絵の描き方を知らない」だけなんです。描き方のコツをおさえるだけで、絵は誰でも簡単に描けるようになります。

では、ライオンを描いてみましょう。

まず大きく形をとらえることが何より大切です。

頭、胴、脚が4本、尻尾とパーツをざっくりと描いてみます。四角や丸の組み合わせで構いません。

顔は猫のように、鼻と口を描きます。

そして、ライオンの最大の特徴はたてがみです。たてがみをしっかり目立つように描きましょう。すると、誰が見てもライオンになります。

たてがみの特徴さえ描けていれば、たとえ体がものすごく細長くても、ずんぐりと丸くても、見る人にはライオンだとわかります。

キリンなら長い首、カバなら大きな口をしっかり目立つように描くことができれば、十分特徴をとらえた絵に仕上がるのです。

たてがみが描けていれば手足がどのように描かれていてもライオンに見えますし、首が長ければ胴が長くてもキリンに見えます。
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