【研究テーマ11】子どもと楽しみながら読める昔話って?
Dr.オゥノー(以下:D):ふむ。ポン子くんのイメージする桃太郎って、こんな感じ?
80年前の『桃太郎』はこんなだった!
D:今から80年ぐらい前に描かれた桃太郎の絵だよ。
ポ:へ~、本当に昔なんですねえ! 今読むと逆に新鮮な感じがします。
Ⅾ:昔話絵本って、面白いよねえ。お話は昔のものなのに、絵をつけるのは、そのときそのときの「今の人」。だから、桃太郎にもいろんなのがいる!
『だれでも知っているあの有名な ももたろう』
D:きゅうり太郎がいて、鬼を退治しない桃太郎がいたって、いいじゃない? 本当のことは誰にもわかりません。
ポ:たしかに! 昔話って、けっこう自由なんですねえ。
D:そうそう。じゃあ桃太郎、今度は空から見てみよう!
角度を変えれば見方も変わる!『空からのぞいた桃太郎』
D:新鮮だよねえ。お話は昔のままでも、絵や発想が変わるだけで、全く別物に見えちゃうよね。
ポ:桃太郎一つでこんなに違うなんて!
Ⅾ:それから昔話といえば、そのバリエーションの多さも魅力! たとえば……
ひそやかな口承も、絵本をのぞけば扉がひらく『みるなのへや』
ポ:たしかに! 『つるの恩返し』とかもそうですね。地域によってちょっとずつ違うのに、どこか似ているというのも、昔話のだいご味ですね。