発達心理学者が回答! 1~3歳の育児悩みに答える「子育てQ&A」#11~#20まとめ

「赤ちゃん返り」「歯みがきぎらい」「夜ふかし」など子育ての悩みに専門家が答える「子育てQ&A」の過去10回分をまとめました!

渡辺 弥生

#17 子どもの夜ふかし…どんな影響があるのか心配です。

写真/Adobe Stock
さまざまな調査の結果によると、今の子どもたちは夜ふかし傾向にあります。環境の変化、女性の社会進出など理由はいろいろあると思いますが、発達心理学の観点からは、夜ふかしは決してよいことではありません。

夜ふかしには「寝る時間が遅い」「睡眠時間が短い」と、2つの問題があります。

じつは、1~3歳ぐらいの幼児は朝起きて夜寝るという、約24時間周期の体内時計をはじめて確立する、とても大切な時期です。夜、眠っている間には、脳や神経のネットワークの形成、骨や筋肉の形成、細胞の修復など、子どもの健やかな成長を維持するための「成長ホルモン」が分泌されます。

夜ふかしを重ねていると、この「成長ホルモン」が正しく分泌されなくなってしまいます。

また、精神状態と睡眠は密接な関係があり、睡眠不足になると集中力・記憶力の低下、イライラするなど精神の不安定、さらに肥満のリスクも高まると言われています。

このように夜ふかしは脳、精神、体……すべてに影響しかねません。
早く寝かせるにはどうしたらいい? 写真/Adobe Stock

「子どもの昼夜が逆転しています。どうやって直せばいいでしょうか?」(1歳半・女の子)

●ほかにもこんな悩みに答えてます●
・「パパの帰宅を待ってお風呂に入るので、寝るのが深夜になります。成長に影響がないか、ちょっと心配です」(3歳・男の子)

#18 卒乳…おっぱい、ミルクやめるのはいつ頃?どうやってやめればいい?

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卒乳は「何歳までにしなければいけない」と具体的に決まっている訳ではありません。

それぞれの子どもの様子をみながらですが、目安としては、一人で歩けるようになり、離乳食をしっかりと食べられるようになれば、やめてもいいかな? と考える時期でしょう。

いきなりゼロにするのではなく、回数を減らすなどだんだんとフェードアウトしていくほうがベターです。

食事で栄養面はまかなえますが、子どもにとっておっぱいやミルクの時間は、ママやパパに抱っこされて過ごす、とても安心できるスキンシップの時間でもあります。

その大切な時間が突然なくなってしまうと、子どもが不安を強めるかもしれません。

そろそろ卒乳かな? と思ったら、意識的にスキンシップを増やしていきましょう。

ママやパパがいつでもたくさん抱きしめてくれるとわかれば、ミルクやおっぱいがなくなっても不安を感じることもなく、子どもも安心して卒乳へと進めます。
おっぱいをやめるにはどうしたらいい? 写真/Adobe Stock

「おっぱいがやめられません。グズりだすとすぐおっぱいを欲しがり、あげないと大声で泣きます。どうすればやめられるのでしょうか?」(2歳・女の子)

●ほかにもこんな悩みに答えてます●
・「なにか効果的な卒乳方法があったら教えて欲しい」(1歳半・男の子)
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