子どもが発熱! 「どうする?」現役小児科医が正しい対処法を解説

いつ冷やす? 解熱剤は必要? 自宅でできる対処法を紹介! 現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#6

小児科専門医:小児科医 テル

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テル医師は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。「正しい医療の知識をしってもらいたい」と2018年からInstagramを中心に、SNSで子どもの健康について情報発信しています。

そんなテル医師による、子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
季節の変わり目、気をつけたいのは子どもの発熱。「いつもよりおでこが熱い」と気づいたら、何をするべきなのか? どのタイミングでどこを冷やせばいいのか? 以前にもらった解熱剤や市販薬は飲ませても大丈夫なのか?など、発熱に関する疑問を、テル医師が解説します。
いつもよりおでこが熱い?

【初期症状。どうする? 寒がる子ども】

感染症にかかって発熱の症状がでるとき、最初は暑さよりもむしろ寒気(悪寒=おかん)を感じ、そのあとに熱が高くなります。寒さを感じている場合は、衣服や室温で暖かくしてあげましょう。

【原因はウイルスや細菌】

子どもの発熱の主な原因は、ウイルスや細菌の感染によるものです。その中でも子どもの風邪はほとんどがウイルスです。

発熱をともなうウイルス性感染症
・扁桃炎
・気管支炎
・麻疹
・おたふく風邪
・水ぼうそう
・ヘルパンギーナ
・プール熱
・新型コロナウイルス
・インフルエンザ など
体温を測るだけでなく、症状をよく観察して

【すぐにできる発熱への対応】

発熱があるからといって、必ずしも解熱剤をつかって熱を下げる必要はありません。

・水分をたくさん与える。
・薄着にして部屋の室温を涼しくする。
・体を冷やす(クーリング)
ぬるま湯のおしぼりで体をふく。氷のうや水枕、保冷剤を使って、体の中で大きな血管が走っている首まわり、脇の下、足の付け根を冷やす。直接肌にふれると冷たすぎるので、タオルやハンカチなどでくるんで調整しましょう。
・解熱剤を使う

【病院を受診する目安】

40℃を超える発熱や、「ぐったりしていて反応がおかしい」「熱が続く」「頭痛で苦しそう」「せきがひどい」「嘔吐」「下痢」「食欲がなく水分がとれない」などの症状があれば医療機関を受診しましょう。

次回は正しい解熱剤の使い方をご紹介します。
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供: USSIE / PIXTA(ピクスタ) 、ノンタン / PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

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げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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