子どもたちに一言「生きてみないと明日はわからない」
あさの:いまもし、ものすごい絶望のなかでこれを読んでいる人がいたら「生きてみないと明日はわからない」と伝えたいです。
明日もその絶望が続くかもしれないし、『NO.6』で紫苑がネズミに出会ったあの夜みたいに、思いがけない出来事が起こるかもしれない。
明日まで生きてみないとわからないことは、世の中にはいっぱいあるんです。そのことを覚えておいてほしいなと思います。
子どもを育てる親世代へ「『○○するべき』を捨てよう」
あさの:私自身「○○するべき」にがんじがらめになって育てられたし、自分の子育てでも、そうなってしまったこともありました。でもいま立ち止まって考えたときに、ものすごく不要な「べき」ばっかりだったなと思うんです。
「○○するべき」に囚われないためには、いろいろな「べき」を鵜吞みにせず、問うてみる必要があります。極端な話ですが、子どもに「人は殺してはいけない」と伝えるときに、なぜ殺してはいけないのかをそれぞれの頭で考えてみる必要があると思うのです。
外から持ってきた正論ではなく、自分の体を通した言葉で「お母さん(お父さん)はこう思う」と伝えるとき、その言葉は子どもにちゃんと伝わるはずですし、きっと子どもの豊かな心を育てるのではないでしょうか。
──素敵なアドバイスをありがとうございます。「NO.6」シリーズは、ファン待望の新刊が刊行されますね。楽しみにしている読者へ、メッセージをお願いします。
あさの:いま本当の意味での「物語」が必要な時代になっていると感じます。それは一人一人の心にちゃんと降りていって「思考せよ」と訴えかけるような物語です。
現代はたくさんの物語が、あっという間に消費されます。読者に深く考えさせる物語ではなく「かわいそうなあの人たちを救いましょう」とか「絆は素晴らしい」とか、とにかくわかりやすいお話ばかりです。
だから単純でシンプルな物語が世間に持ち上がると、みんな流されてしまいがち。自分がそうではない物語を書けるか書けないかは別にして、一種の焦りを感じています。
私はいま、本当の意味での「物語」に近づくために、読書経験で得てきたことすべてを「NO.6」に注ぎ込むつもりで書いています。世界に順応してしまう個ではなく、本気で抗う個を描きたい。
紫苑やネズミとともに頑張りますので、応援してくれたら嬉しいです。
取材・執筆/山口真央
撮影/柏原力
「NO.6[ナンバーシックス]再会」シリーズ
![NO.6[ナンバーシックス]再会#3](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/432/853/medium/f8ac5a6e-8800-44d0-aa8e-5c762541ff95.jpg?1775550377)
崩壊した理想都市の瓦礫から新都市をつくる、真っ直ぐな少年たちの熱い戦いの物語!
過酷な荒野を生き抜くネズミと、新国家の再建に挑む若きリーダー・紫苑。
NO.6を狙う陰謀とともに荒野の圧倒的な美しさと、人間の業の恐ろしさが描かれる本作。
二人が選択した道とは?
シリーズ累計240万部を超える、少年たちの友情を超えたディストピア小説の傑作。
『NO.6再会#3』発売記念 あさのあつこさんトークショー
「NO.6」の新シリーズ「NO.6再会」の3巻目となる『NO.6再会#3』発売を記念して、作家あさのあつこさんに「NO.6」シリーズの創作についてお聞きします。事前に皆さまから募集しました質問にもお答えいただきますので、お楽しみに!(時間の関係上、すべての質問にはお答えできません)
■登壇者
あさのあつこさん
■開催場所
ジュンク堂書店池袋本店
※アーカイブ配信あり
■開催日時
2026年6月6日(土)14:00~15:00
■チケットについて
・サイン本付きジュンク堂書店池袋本店会場参加チケット
・オンライン視聴チケット
・書籍付きオンライン視聴チケット
・サイン本付きオンライン視聴チケット
※各種チケットの詳細・料金については、MARUZEN JUNKUDO Online Serviceをご確認ください。
■販売開始
2026年4月29日 12:00
■販売終了
2026年6月21日 12:00
※「会場参加チケット」は2026年6月6日13:30までの販売となります。
■アーカイブ配信期間
2026年6月7日15時00分~2026年6月21日23時59分
※アーカイブ配信はイベント開催日の翌日15時からご視聴可能となります。配信期間の詳細については、ご購入時にダウンロードいただける参加方法が記載されたPDFファイルをご確認下さい。
イベント詳細・チケット購入については、MARUZEN JUNKUDO Online Serviceをご覧ください。
君に贈る物語の処方箋

山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。




































あさの あつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。