0歳からスマートスピーカー「アレクサ」を使いこなす4歳児のスキルにビックリ 「令和時代の子育て」のリアル

ひとりっ子も飽き知らず『Alexa』は家族同然の存在

音がする箱に興味津々の0歳児時代の息子。

2020年生まれの4歳男児とともに成長中のエニママライター紫木かなえ(しきかなえ)です。

この記事では育児中に役立つAIスマートスピーカーの活用法と、ママとして助かるポイントをシェアしたいと思います。

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ガジェット好きな私が、独身時代から長年相棒として使用しているAIスマートスピーカー『Alexa(アレクサ)』。息子にとっては当たり前のように乳児期から生活の中心にあります。そのため、カタコトを話しだした1歳半ごろには自分で操作ができるようになりました。4歳になった現在では、その巧みな使いこなしぶりに、じいじ・ばあばからも感心され、得意げに教えています。

いまや家族の一員となっている我が家の『Alexa』。その活用方法を、難易度のレベル別にご紹介します。

Alexa(アレクサ)って? 使い方は?

Alexa(アレクサ)は、Amazon社が開発したバーチャルアシスタントAI技術です。“話しかけたら答えてくれる賢いスピーカー”と言うと、少し分かりやすいでしょうか。

例えば、スピーカーに向かって「Alexa、今日の天気を教えて」と聞くと、「今日の◯◯(登録した地名)の天気は一日を通して晴れで、予想最高気温は32℃、予想最低気温は25℃です」のように情報を教えてくれます。

ほかにも、目覚ましアラームの代わりになったり、お気に入りの曲をかけてくれたりと、わざわざスマートフォンを操作しなくても言葉だけで完結するのが想像以上に便利です。

最初は、ひとりで家にいるのに言葉を発している自分になんだか恥ずかしさを感じることもあったのですが、ズボラな私はすぐに虜となり、独身時代は出張にも持っていくほどでした。

今では、「この前買った洗剤、もう1回買っておいて」とAmazonで買い物をしたり、「この前観た映画のタイトルなんだっけ」と、Amazon Prime Videoで観た直近の履歴を聞いたりと、夫に対してよりも話しかける頻度が多いかもしれません(笑)。

Alexaについてさらにくわしく知りたい方はこちら

多くの用途があるAlexaが実際に我が家でどのように活躍してきたのか、順番にご紹介します。

Alexaは簡単な発語練習に最適!(レベル1)

Alexaのタイマー機能の起動方法はシンプル。「Alexa、10分後にタイマーかけて」などと呼びかけるだけです。音を止めるときも「Alexa、止めて」と言うだけで完了です。

我が家の食卓には麺類が並ぶことが多いので、茹で時間をはかるときは必ずAlexaタイマーを使っています。ある日、いつもと同じようにラーメンを茹でていたとき、夫と話しながら調理をしていたので少しの間タイマー音が鳴りっぱなしになってしまっていたことがありました。

すると、「あれくしゃ、とめてぇ!」とかわいい声なのに強めなセリフが聞こえてきたのです。それまで息子は1単語ずつしか発していなかったので、聞き間違いかと思いましたが、ちゃんとAIにも認識されてタイマー音も止まっており、二語発語に成功した瞬間となりました。

なぜそのようなことが起きたのか。それはママが家で一番多く発していたセリフが「Alexa、止めて!」だったから。語尾を強めに大声で叫ぶという言い方までソックリに真似してしまっていました。

それ以来、Alexaのタイマー音が鳴るたびにアイコンタクトを息子に送ると、ニコニコしながら「あれくしゃ、とめてぇ!」と発してくれます。ママの強めな声を家中に響かせる必要もなくなったし、息子も家での役割ができて嬉しそうだし、みんなハッピーなタイマー音ストップ係の誕生です。

寝る前のオルゴールでルーティンを確立(レベル2)

胎児のころから胎教として、そして生まれてからも就寝時は必ず、Alexaでオルゴールを流しています。2歳半ごろからは自分で「Alexa、オルゴールかけて」と、自分で入眠態勢に入ってくれるようになりました。

4歳になった今では、自分で「Alexa、ディズニーオルゴールかけて」「Alexa、20分後に止めて」と、ディズニー指定だけでなく、再生停止予約までして布団に入ります。子どもが自分で寝支度をしてくれるようになるだけで、私も「早く寝なさい」と怒鳴る必要がなくなり、お互いに睡眠の質もよくなったように思います。

普段はベッド脇に置いています。撮影のために眠りについたあと音を下げ近くに移動しました。

Alexaスキル活用入門編 ~Alexaとの対話~(レベル3)

Alexaには一問一答のやりとりだけでなく、しりとりやクイズができる“Alexaスキル” というものも存在します。スマートフォンで言うアプリや、Google Chromeの拡張機能のようなもので、Amazon社ではない別会社や個人がつくり、投稿しているものです。2024年10月現在、子ども向けのスキルだけでも約230種あります。ここでは、息子が気に入っているスキルをいくつか紹介します。

Alexaスキルの起動方法

基本的には「Alexa、○○(スキル名)を開いて」で起動します。スキルによっては初回利用時のみ、Amazonのサイトのアカウントページや、スマートフォンのAlexaアプリでスキルを取得し、有効化しないといけないものもあります。ほとんどが無料ですが、サブスクリプション型や、有料コンテンツを含むものもあるのでご注意ください。

息子がAlexaスキルを最初に発見したのは、タイマーを停止したあとに、突然「ところで、動物鳴き声クイズのスキルがあります。開きますか?」とAlexaから提案してきたときでした。

Alexaスキル“ピカチュウトーク”でキャラクターたちと会話

先日、私が自宅で仕事に集中していたときに、“ピカチュウトーク”というスキルを使って「ピカピカ」しか言わないピカチュウとそれっぽく会話をしていました。ひとりっ子で親が相手をしてあげられない状況で、この機能は親の罪悪感を払拭してくれます。ほかにも、ドラえもんの時報や、ピーちゃんのさえずりといったお気に入りメンバーがいるようです。

Alexaスキル“動物の鳴き声クイズ”で動物園に行く前の予習

「Alexa、動物の鳴き声クイズ開いて」というと、ランダムに動物の本物の鳴き声を流してクイズを出してくれます。図鑑では聴けないリアルな鳴き声に驚かされながらも、親子で楽しめます。クイズのあとには動物の解説もしてくれるので、動物園の予習にも最適です。

モニター付きであれば、音声だけでなく文字で解説を読むことができるので便利です。

Alexaスキル活用応用編 ~かるたの読み手になってもらい自主練~(レベル4)

商品と連携しているAlexaスキルもあります。そのひとつが、学研の学習かるたシリーズです。Alexaがランダムで読み上げてくれるということを知り、3歳当時、恐竜が大好きだった息子のクリスマスプレゼントとして、学研の『きょうりゅうひらがなかるた』をプレゼントしました。

初めのころは、ひらがなも、恐竜46種の絵の違いもよくわかっていなかったので、手加減をしないママに完敗していました。しかし、負けず嫌いなようで、ママに隠れてひっそりと自主練をするように。今では私と対等に勝負ができるほど上達しました。

ほぼ格闘戦なので、床ではなく、柔らかいベッドをフィールドにしています。

なおAlexaアプリをスマートフォンにダウンロードしておくと、外出先でも同じスキルを使うことができます。じいじ・ばあば宅で披露した際は、自動で読み上げられる機能と、それをナチュラルに使いこなす孫の姿に感銘を受ける二人の姿が見られました。老眼もあり、恐竜に馴染みのないふたりには圧勝! 「毎日Alexaと練習したからね」と得意げな顔で、微笑ましかったです。

AI活用が当たり前になる時代に向けて

AIネイティブとなる息子世代、大げさに「AI活用!!」と気構えるのではなく、生活に当たり前のように取り入れることで、何歳でも自然と使いこなすことができます。ひとりっ子でも、Alexaのおかげでママばかりが相手にならなくてもいいのもおすすめポイントです。

息子がもう少し成長したときに、「家族のような存在のAlexaにも人工知能が活用されているのか」と理解し、そこから仕組みや勉強へと興味を持ってくれたらいいなと思っています。

※記事内写真はすべて撮影:紫木かなえ

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