今日遊んだ友だちと、明日も会えるかな? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「一期一会」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(16)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【一期一会】
(いちごいちえ)

直訳:
すべての出会いは一生に一度のものである

メッセージ:
すべての人との出会いを大切に

禅と関係の深いものに茶道があります。

そもそもお茶は、鎌倉時代に禅のお坊さん・栄西(えいさい)が中国から持ってきたといわれています。

そのため、茶室には禅のことばのかけ軸がよくかけられています。

「一期一会」はだれのことば?

一期一会は、そんな茶道を広めた立役者・千利休(せんのりきゅう)のことばがもとになったとされています。

相手にお茶を点(た)てるとき、もう二度とその人と会えないかもしれないという気持ちでいなさいと伝えることばです。

千利休が生きていたのは安土桃山(あづちももやま)時代で、いまのようにだれとでもすぐに会えませんでした。

戦(いくさ)や病気などで、昨日会った人とふたたび会えないこともよくあったのです。

たまたま出会えた人を大切に

友だちと毎日会えるのは当たり前のことではありません。

きゅうに転校が決まるかもしれないし、病気やケガで学校に来られなくなるかもしれないからです。

日本語には
「袖振り合うも多生(たしょう)の縁(えん)」
ということばもあります。

道ばたでほかの人と服の袖がふれ合うのも、なにかのご縁があるからだ、という意味です。

出会った人たちを大切にしましょうと、このことばは教えてくれるのです。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

★同時発売★
『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...