あいさつってどうして大事なの? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「一挨一拶」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(23)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【一挨一拶】
(いちあいいっさつ)

直訳:
相手の力をたしかめる

メッセージ:
どんな人にもしっかりあいさつする

「あいさつ」も、じつは禅から生まれたことばです。

禅を修行しているお坊さん同士が出会ったとき、相手がどのくらい悟りの道を進んでいるかをたしかめるやりとりを意味する「一挨一拶」が短くなって「挨拶(あいさつ)」になりました。

「挨」は相手に近づくこと、「拶」は相手にせまることなどを意味します。

当初のあいさつは真剣勝負のようなものでした。

あいさつ=敵ではない証拠

仏教でこうしたやりとりが生まれたのは、中国で仏教が禁止された時代のことです。

そのとき、禅の修行僧たちは山のなかにかくれ、たまに出会う修行僧同士で問答をして悟りの道を探しました。

つまり一挨一拶は相手が仲間かどうかを確認するためのものだったのです。

西洋では握手をしてあいさつします。

これも「私は武器を持っていません」ということを示すためです。

つまり、あいさつは味方や仲間であることをアピールするものなのです。

あいさつが心の距離を縮める

進学やクラス替えなど、初めての人と出会うときは、まずしっかりあいさつする。

そうすれば、相手との心の距離がぐっとちぢまるはずです。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

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たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...