どうしても「できないこと」にぶつかったら? 【今日の禅語】大愚元勝・福厳寺住職

「啐啄同時」とは 〔3分で読める! しなやかな心を育むメッセージ〕(6)

福厳寺 住職:大愚 元勝

イラスト:力石ありか

本記事は現在発売中の書籍『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』の一部を抜粋、編集したものです。

【啐啄同時】
(そったくどうじ)

直訳:
外側と内側から同時につつく

メッセージ:
困ったら質問して、アドバイスをもらおう

これは『碧巌録(へきがんろく)』という仏教書に出てくることばです。

鳥のヒナがタマゴからかえるとき、ヒナ鳥が内側からつつくことを「啐(そつ)」、親鳥が外側からつつくことを「啄(たく)」といいます。

タマゴの内側と外側の両方からいっしょにカラをつつくことで、ヒナは無事に生まれてくるということです。

禅での師匠と弟子の関係とは

禅のお坊さんは師匠から悟りに至る方法を教わります。

このとき、弟子は自分で悟りが開けるようにがんばり、師匠はそれを助けます。

こうした師匠と弟子の関係をたとえたことばなのです。

勉強やスポーツで、わからないこと、できないことにぶつかってしまうこともあるでしょう。

そんなときはひとりで悩まず、先生やコーチ、友だち、家族などの助けを借りたほうがいいものなのです。

アドバイスをもらうときのコツ

そこで大事なのは、自分の真剣さを相手に伝えること。

タマゴからかえろうとするとき、ヒナ鳥は命がけでつつきます。

それに気づいた親鳥も、ヒナを助けようとつつきます。

同じように、熱意を持って質問したり、アドバイスを求めたりすれば、相手も同じような熱意で応(こた)え、助けてくれるはずです。

『1日3分でしなやかな心が育つ 禅のことば』
大愚元勝(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531752-5
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが自分で感情をしずめるために役立つ24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

★同時発売★
『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

子どもたちが思いやりについて学べる24のメッセージを、超訳&イラストでわかりやすく解説。
大人が読んでも役立つ一冊です。

たいぐ げんしょう

大愚 元勝

Taigu Gensho
福厳寺 住職

佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。駒澤大学、曹洞宗大本山...