7月5日 平成ウルトラセブン ガッツ星人が人類を救済する!? サルファス出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月5日(1998年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月5日」(1998年)。
サルファス(左)、ガッツ星人(二代目・右)と戦うウルトラセブンのスチール。劇中では、ガッツ星人は巨大化しなかった  ©円谷プロ PHOTO/講談社
『ウルトラセブン 誕生30周年記念3部作』は、『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』からスタートしたTVスペシャル2作品の好評を受けて製作されたオリジナルビデオ作品。1998年6月5日に第1話「失われた記憶」がリリースされた。1999年、2002年にもオリジナルビデオシリーズがリリースされ、これら一連の作品群は“平成ウルトラセブン”と呼ばれる。

『太陽エネルギー作戦』でウルトラ警備隊の隊長を務めていたフルハシ・シゲルは参謀に昇格し、本作からウルトラ警備隊のメンバーも一新。セブンはモロボシ・ダンの姿と、ウルトラ警備隊の隊員であるカザモリ・マサキの姿を使い分けることになる。

メトロン星人との戦い(TVスペシャル『ウルトラセブン 地球星人の大地』)に勝利したダンであったが、記憶をなくし、フルハシのもとから姿を消していた。シラガネ・サンシロウを隊長に、新たに編成された新生ウルトラ警備隊はウルトラセブンとともにヴァリエル星人を倒すが、次なる侵略者の魔の手はすぐ近くまで迫っていたのだった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

硫黄ガスをエネルギーにする人間

1998年7月5日は『ウルトラセブン 誕生30周年記念3部作』第2話「地球より永遠に」がリリースされた日です。原因不明の火山活動を起こした不動岳を調査していたウルトラ警備隊。そこで彼らは、生物が呼吸できない濃度の火山ガス・硫化水素の中で活動する男を発見。襲撃を受ける。男を気絶させ調査した結果、この男は酸素を嫌い、硫化水素をエネルギーにするよう改造されていた。そのころ、各地を放浪していたモロボシ・ダン=ウルトラセブンは、破格の報酬で求人を募集している会社に応募した若者が失踪するという事件の調査を行っていた。

その会社がある、不動岳のふもとの街には人がおらず、寂れている。ダンがバーに入ると、そこでは10代後半くらいの少女が働いており、さらにダンは他の客たちから襲撃を受けてしまう。店員の少女・ナツミが「警察を呼んだ」と叫ぶと、客たちは退散。ダンもバーを出ようとするが、警察を呼んだというのは噓らしい。ナツミは「この街は普通じゃない、朝になったら出ていけ」とダンに一晩店に留まることを提案し、ダンは店で夜を明かすことにしたのだった。しかしその後、店に「この街にウルトラセブンの居場所はない」という電話がかかり、ナツミが何者かに殺害される。さらには不自然なほど早くパトカーが店の前に現れたことから、ダンは何者かが自分を陥れるための罠をしかけたと察し、その場をあとにしたのだった。

不動岳のふもとの街で殺人事件が発生し、そのモンタージュ写真が公開された。それを見たフルハシ参謀は、それがダンだと確信。不動岳を調査中のウルトラ警備隊の人員を借り、ダンの捜索を行うよう指示する。前回のヴァリエル星人との戦いで、ダンとひと悶着あったカザモリはダンを捕まえようと俄然やる気になり、ハヤカワ・サトミ隊員と街に向かうが、急にターゲットのダンが現れると、カザモリは誘導され、ダン=ウルトラセブンはカザモリの姿を借りて入れ替わるのだった。
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