「不登校児」 親がやるべきこと・やってはいけないこと【専門家監修】 実体験や保護者への助言を〔全掲載〕

不登校を多角的視野で徹底取材 精神科医・小児科医・小学校教師・教育関係者など専門家の意見を網羅

写真:アフロ

不登校の現状

2023年10月の文部科学省の発表では、不登校とされる子どもの数は29万9048人と過去最高となりました。文部科学省では2023年10月に「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」を取りまとめて公表、政府も不登校児童生徒等の早期発見・早期支援や学びの継続のための取り組みの方向性などを示し、令和5年度補正予算案に反映されました。

NHKが「NHKスペシャル」で不登校の番組を放映するなど、不登校や、学校などの子どもの教育をめぐる環境が大きな社会的関心を呼んでいます。

コクリコでは、不登校の実態、不登校の子どもに親ができること、社会の取り組みなどを教育関係者、小児科医、精神科医などの専門家に取材してきました。家にいる子どもを見守りながら、どうしたらいいのか? いつまでこの状況が続くのか? 悩み続ける保護者の方は、さまざまな意見や取り組みをご覧いただき、どうか前向きにお子さんと向き合っていただければと願います。

不登校の実態

離島に移住し、のびのびとした環境で楽しそうに学校に通っていたお子さんがコロナ禍の休校後に「めまい」を訴えて学校に行けなくなりました。お母さんは、不登校の原因も見つからず、正解も見つからず悶々としたと語ります。

仕事をやめ、不登校の子どもに付き添って母子登校をしたお母さんや、自宅学習の成果を学校に提出するため動画撮影などの工夫をしたお母さんの経験談など、子どもに寄り添う実体験も掲載。

カウンセラーとのやりとりで、お母さんの気持ちが安定したことで、不登校のお子さんによい影響があった例もありました。

不登校経験者からのメッセージ

不登校に悩む子どもたちへのメッセージを集めたシリーズ「不登校のキミとその親へ」では、過去に不登校で苦しんだ方々から、いま悩んでいる子どもたちへのメッセージが公開されています。

いじめ、コンプレックス、受験の失敗、さまざまな理由から不登校を選んだ先輩たちが、いま不登校の状態にあるお子さんへ伝えることばは
「ダメな人間なんだと思う必要はない」
「学校に行かないキミは絶対悪くない」
「どんなことでもいい。好きなもの、夢中になれるものは、必ずキミの力になる」


不登校だったときの気持ちも赤裸々に語っています。不登校真っ最中の子どもたちは、自らの気持ちや状況を言語化することが難しい場合もあります。経験者たちの体験談とメッセージをご一読ください。

またこのシリーズでは、それぞれの経験者が不登校を経て、どのような人生を歩んだのか、それも取り上げています。

不登校の経験はこちらにも

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