著:はやみね かおる 絵:村田 四郎
校長からひとこと
夢水清志郎シリーズで、初めて帯が着いた本です。三姉妹それぞれを主人公に、オープニングを三つ書いたのですが「冗長すぎる」とボツになりました。この頃から、やたら無駄に原稿を書いてしまう癖がつきました。『市山昆』『栗素手井』『岩坂浩二』など、今読むと「どれだけ横溝映画が好きなんだよ!」ってネタがゴロゴロしてます。『教授のお正月』の原稿を読んだ東京創元社の戸川さんが連絡をくださって、とてもうれしかったです。。あと、レーチを登場させる予定はありませんでしたが、前作で人気があったということで、年賀状で名前だけ出しました。 (発行日 1995/09/15)
映画に出演することになった亜衣、真衣、美衣は、映画スタッフやおまけの夢水名(迷)探偵と、鬼伝説のある総生島へロケにやってきた。やがて、つぎからつぎへと奇怪な出来事がおこり、そのたびに不気味なメッセージがのこされる。ほんとうに伝説の鬼がよみがえったのか……?名探偵夢水清志郎事件ノート第3作。
発売日 | 1995/09/11 |
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価格 | 定価:円(本体780円) |
ISBN-13 | 9784061484238 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 262 |
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美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る「とざされた空間」モノの推理小説の代表的なパターンである“館・雪・島”の三つが揃った舞台で、人が消え、山が消え、館が消え、島も消える。しっかり伏線(とオマージュネタ)も散りばめられ、読者への挑戦状もあります。そんな中、ガツガツと食事を貪る教授ですが、最後の二段階落とし(?)の謎解きがシリアスながらも優しくて大好きです! 私が本を読むたびにシャンデリアに反応するようになってしまったのは、確実にこの作品の影響です。