著:はやみね かおる 絵:村田 四郎 絵:K2商会
校長からひとこと
ミステリー好きにとって、オリエント急行は特別なものなのです。いつかは、オリエント急行を舞台に書いてみたいという夢が実現しました。そして、その部隊に相応しいのは名探偵と怪盗! というわけで、夢水とクイーンの共演作です。ヤウズ、初登場です。ぼくとしては、「きみたちは最高だ。愛してるよ……」の台詞が最高だと思って書いたのですが、読者の方には「待っててね、先輩」の方が受けたようです。 マンダリンの謎解きシーンやグラハム/カーが、なんのパロディかわかりますか? 「あと、『までぃじゃぱ』が何かは、各自でご確認をよろしくお願いします。 (発行日 2005/07/29)
ヨーロッパを横断する、オリエント急行。それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が……。偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する――!!
発売日 | 2005/07/30 |
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価格 | 定価:円(本体980円) |
ISBN-13 | 9784061486935 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 400 |
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あかいろ @qTovg
あかいろ @qTovg
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る名探偵&怪盗&探偵卿&海賊&犯罪組織!豪華な面子がパンドラの匣を巡って火花を散らすオリエント急行の旅! 思えば、私が怪盗クイーンに出会ったのはこの本が最初でした。夢水清志郎シリーズを何冊か読み、怪盗が登場する話もあると知って、わくわくしながら手に取りました。手に取った過去の私を褒めてあげたい気持ちです。 パンドラの匣はどこに隠されたのか、怪盗は如何にして盗むのか、大人たちが策略を巡らす中ひっそりと育まれる少年少女の恋路。誰もかれもが魅力的なキャラクターで、物語の世界にぐいぐい惹き込まれていきました。 名探偵夢水清志郎、また怪盗クイーンの導入書としても最適かと思います。おすすめです!
美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るオリエント急行というゴージャスな響きに、獲物はギリシャ神話のものだと思ってたパンドラの匣。そして教授とクイーン、赤い夢の住人であり最高の好敵手であり、どこか根っこが似ている友人でもある2人。憧れの舞台での怪盗と名探偵の共演はやはり濃い夢を魅せてくれました。 本作で初登場のヤウズ、意外と物事を客観的に見てて、同年代の2人には優しいですよね。「もし、すべての大人が子どもより賢かったら、おれのような人間ができるわけないだろ。(P.282)」という言葉がとても刺さりました。成長を見守りたい、幸せになって欲しいと願うくらいには大好きです。「待っててね、先輩」は脳内映像を再生しすぎたのか、あると思っていた挿絵がなく驚きました(笑)